ジョイエブリタイム株式会社

リサイクルを粋に楽しむ。ボンデッドレザーによるDIFFUSERアイウェアアクセサリー

リサイクルを粋に楽しむ。ボンデッドレザーによるDIFFUSERアイウェアアクセサリー

2024/02/20

アイウェアアクセサリーブランドDIFFUSERで最近個人的に注目しているアイテムが、ふたつある。「BONDED LEATHER EYEWEAR CASE」と「BONDED LEATHER EYEWEAR STAND」。どちらもボンデッドレザーという特殊な素材を使用したアイウェアアクセサリーだ。今回はそれぞれのアイテムの詳細を写真と合わせてお伝えするとともに、その魅力を粋という観点で考察してみたい。

リサイクルをテーマにしたプロダクト

「BONDED LEATHER EYEWEAR CASE」と「BONDED LEATHER EYEWEAR STAND」はどちらもリサイクルをテーマとしたプロダクトである。

 

まずご紹介したいのは、その素材について。
素材となっているボンデッドレザーとは、牛革を粉状にしてラテックス樹脂で固めた、シート状の革のことだ。コルクのように軽やかな見た目と、弾力性のある質感が魅力。そのままでは製品に使うことができない革の端切れをリサイクルするため、リサイクルレザーとも呼ばれている。

 

このような素材を使用するだけでもリサイクルプロダクトと言えるのだが、今作はパッケージにもこだわっていることが特徴的。プロダクトを包む巾着もまた、リサイクル素材であるリサイクルコットンで製作されているのだ。さらには二次利用ができるようにも工夫されており、巾着内側にある持ち手を外に出すと、トートバッグとしても活用できる。

 

ボンデッドレザーならではの雰囲気がデザインに十分に生かされたプロダクトと、その買い物自体を余すところなく楽しめるようなパッケージのアイデア。洒落たアプローチでリサイクルに取り組むその姿勢は、私たちの毎日に、リサイクルの新しい魅力を教えてくれそうだ。

ボンデッドレザーにみる「粋」

ボンデッドレザーを通じて思い出したものがある。

 

髭紬(ひげつむぎ)という生地をご存知だろうか。江戸中期に滋賀県長浜で生まれた織物で、使い古されたシルクの漁網を糸にして織り込んだ網織紬である。漁網の切り口が反物の表面に出てくる様子が髭のようであることから髭紬と呼ばれ、独特の風合いが特徴的。リサイクルを目的としたこの素材は元々は粗野なものとされていたようだが、かの千利休が絶賛したことで、粋な生地として今日まで伝えられている。……自らの美学に忠実で、豪華絢爛を愛した秀吉がいたあの時代に、わび・さびの美を見出した千利休。質素なものの中に奥深さを感じるこの美意識は、世界に誇ることのできる日本の感性だと思う。

 

さて少し話が逸れたが、ボンデッドレザーの製造背景、そして控えめだが奥深いその魅力は、髭紬に通ずるところがないだろうか?もし千利休がいたとすれば同じように絶賛するに違いないと、私はどうしても考えてしまうのだ。

 

廃材をリサイクルするという発想、そしてそこに美しさを見出すということは、まさに粋の循環。単なるリサイクルにとどまらない「BONDED LEATHER EYEWEAR CASE」と「BONDED LEATHER EYEWEAR STAND」は、その素材と佇まいを通じて、粋とはどういうことなのかを私たちに考えさせてくれるだろう。

BONDED LEATHER EYEWEAR CASE - 紙箱のように組み立てられたアイウェアケース

ここからはそれぞれの製品の魅力を、順番に見ていこう。まず「BONDED LEATHER EYEWEAR CASE」は、箱型のアイウェアケースだ。

紙製の箱をイメージしていただくと分かりやすいと思うのだが、トムソン型(ビク型)という製品を量産するための抜き型で裁断した一枚の革を、縫製をせずに組み立てることで作られており、それによってアイウェアケースのイメージからは少し外れたユニークな形状に仕上がっている。

 

ただきちんと強度もあるのがDIFFUSER流。補強が必要なところは糸で手縫いされており、実用面でも問題がない。

クラフト感とリッチさが同居する雰囲気抜群のアイウェアケースは、持ち運びだけでなく、家の中にポンと置いてあっても素敵だろう。よく使うペンを入れてテーブルの上に転がしておいてもいいかもしれない。

BONDED LEATHER EYEWEAR STAND - 復刻・波型アイウェアスタンド

「BONDED LEATHER EYEWEAR STAND」は、波型のアイウェアスタンド。実はDIFFUSERは2016年にも同型アイウェアスタンドを展開しており、今作は素材を変えてのリニューアルモデルとなる。

なんといっても見た目のインパクトが抜群。2016年の発売時は大変話題になり雑誌社とのコラボモデルなども展開していたが、実際昨年秋にフランスで開催されたメガネの国際見本市「シルモ・パリ(Silmo Paris)」でも、客の人気を集めていたようだ。

 

▶︎シルモ・パリ - 異彩を放つ日本のアイウェアブランド。DIFFUSER / Mr.Gentleman EYEWEAR / MetropolitanCROSSbottle

 

使い方としては、谷状になっているところに、メガネを立てて置いていく。今作では全部で3本収納可能だ。正面から見た時、メガネ上部がちらっと覗く感じが可愛らしい。この形状は安定感が抜群なだけでなく、ホコリもつきにくいので、使い勝手もいいだろう。

こちらも先ほどのアイウェアケース同様、インテリアとして存分に楽しみたい。素材とデザインで表現される不思議な魅力が、心地よい違和感となって、視界の端を彩ってくれそうだ。

こちらも先ほどのアイウェアケース同様、インテリアとして存分に楽しみたい。素材とデザインで表現される不思議な魅力が、心地よい違和感となって、視界の端を彩ってくれそうだ。

 

DIFFUSERで、リサイクルを粋に楽しもう。見える景色がまた少しずつ変わってきそうだ。

山田ルーナ - 文

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