ジョイエブリタイム株式会社

Mr.Gentleman EYEWEAR 高根俊之氏の、2024年。

Mr.Gentleman EYEWEAR 高根俊之氏の、2024年。

2024/02/29

高いクオリティとタイムレスなデザインで人気を集めるアイウェアブランド「Mr.Gentleman EYEWEAR(ミスタージェントルマンアイウェア)」。今回は「Mr.Gentleman EYEWEAR」のデザイナーである高根俊之氏に、2024年の抱負について話を聞いた。高根氏がデザインするアイウェアは、今年も私たちに『憧れ』を届けてくれそうだ。

Mr.Gentleman EYEWEAR が歩んだ12年

2012年にスタートした「Mr.Gentleman EYEWEAR」は、広島県のオプティカルストア〈SENSE〉のオーナーである高根俊之氏がデザインを手がける、日本のアイウェアブランドだ。しかしそのクオリティは、眼鏡屋のオーナーが始めたオリジナルブランドという枠にとどまらず、一流ブランドに比肩するほど。メイドインジャパンならではの抜群のかけ心地で、国内外問わず人気を集めている。

 

コンセプトは『憧れを生み出す物』。展開されるメガネやサングラスは全て、高根氏が幼少期から影響を受けてきたミュージシャンや俳優、映画、音楽などにインスパイアされており、時代に左右されない端正なデザインが特徴だ。

ブランドの歴史は今年で12年。その間に何十型も展開してきたわけだが、「Mr.Gentleman EYEWEAR」のアイウェアはそのどのモデルも共通して美しく、寡黙でありながら内に宿る熱さを感じる。

 

「Mr.Gentleman EYEWEAR」のコンセプトは『憧れを生み出す物』だが、それは煮えたぎるような羨望、つまり時に嫉妬に転ずるような派手な感情ではなく、しんとした水面に小石が一つ放り込まれるような、静かに波紋が広がる様を彷彿とする。自分だけが感じることのできる高揚を、「Mr.Gentleman EYEWEAR」は与えてくれる。12年間、一型一型、誠実に。だからこそ少しずつ、着実に、ファンを増やし続けているのだろう。

Mr.Gentleman EYEWEAR の2024年

ブランドも12年目。2024年は「Mr.Gentleman EYEWEAR」にとって、どのような年になるのだろうか?デザイナーである高根俊之氏に尋ねると、意欲的な答えが返ってきた。

 

「ただ単純にカッコいいと思えるものを作ろうと思っているんですよ。もっと分かりやすく、Mr.Gentleman EYEWEARの世界観を具現化したようなもの。極端な話、売れなくたっていいんですよ」

 

代理店は嫌がるかもしれませんが、と、高根氏は笑って付け足す。売れるために物作りをしているわけではないが、ブランドである以上売れる商品を作るのは当たり前のこと。しかし高根氏は、その中であえて売れることにこだわらないアイウェアをデザインしたいのだと話す。

 

「これは以前から話していることですが、全員に似合うものばかりでなくていいと思うんです。似合う人にだけ、爆発的な感動を呼び起こすようなもの。それが100人中1人でもいい。誰かがそのアイウェアに出会いを感じて、そしてその出会いを面白がってくれたなら、『憧れを生み出す物』というブランドコンセプトもより際立ったものになると考えます」

高根氏によると、そのデザインはもう出来上がっており、今年の秋頃には発表が出来るとのこと。

 

「パッと見でカッコいいと感じてもらえるもの。新鮮さと少しの違和感を楽しんでもらえるもの。そういうアイウェアを構想しています。ビジネス的にこういうものは多く発表できませんが、しかし時々出していくというのは、ブランドの道筋を描く上で大切なことだと思うのです。ブランドの根底にある想いを、この新しいモデルを通じて表現できたらいいですね」

 

無論いつもとアプローチの違うデザインをするからと言って、クオリティを蔑ろにするわけではない。かけ心地はそのままに、「Mr.Gentleman EYEWEAR」というブランドの輪郭を作るようなアイウェアを考えているのだそうだ。しかし私もその詳細は一切知らされていない。読者の皆さまと共に秋の発表を心待ちにするばかりである。

「50歳を過ぎて、もう怖いものがない……というと嘘になりますが、でも少しだけ肩の力が抜ける感覚があるんです。背負うものはあるけど、割り切ってやっていきたい。そんな様子をファンの皆さまには楽しんでいただけたら嬉しいです」

 

「100歳までデザインするとしてあと50年」と、高根氏は話していた。そして「それよりもっとブランドは続いていく」と続けた。本質が潜む寡黙なデザインに定評のあるブランドだが、長く長く続いていくブランドの歴史を思えば、時折道しるべのように目立ったデザインが生まれるのも重要なのかもしれない。秋の発表が、今から楽しみだ。

高根俊之氏の2024年

最後に高根氏自身の2024年の抱負を尋ねると、素朴な目標を聞くことができた。

 

「訪れたことのない場所が国内にまだまだあるので、周ってみたいと考えています。日本の各都道府県の美しい名所や、そこに住む人々の温かさ、土地ごとの感性の違いなど、肌で感じてみたいですね」

 

高根氏といえば海外のアーティストに造詣が深いイメージがあるが、なぜ海外ではなく日本国内なのだろうか。

 

「田舎者だったし、確かに若い頃は海外の文化ばかり気になっていたのですが、大人になるにつれ、日本の良さを強く感じられるようになりました。だから今は、実は海外にはあまり興味がないんです。むしろ日本人ならではの感性の素晴らしさ……共感力や繊細さについて、もう少し向き合ってみたいと考えています」

もしかするとそこには、メイドインジャパンにこだわる「Mr.Gentleman EYEWEAR」の製造背景もあるのかもしれない。「Mr.Gentleman EYEWEAR」の高いクオリティは、日本の職人ならではの素晴らしい技術に支えられている。そんな日本に対する高根氏自身の共感や、感動が、より良いアイウェアを生み出すきっかけにもなっているのではないだろうか。

 

良いインプットをして、良いアウトプットをする。程よくリラックスした様子で、高根氏は2024年を歩き出している。

 

「僕たちは夢を売る仕事なので。メガネをかけて楽しい気持ちになってほしいし、それが全てです。誰かには喜んでもらえるように、今年も頑張って物作りをしていけたらなと思っています」

 

「Mr.Gentleman EYEWEAR」の2024年は始まったばかりだ。

山田ルーナ - 文

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