ジョイエブリタイム株式会社

Mr.Gentleman EYEWEAR「PIER」と「JIMMY」をめぐるストーリー

Mr.Gentleman EYEWEAR「PIER」と「JIMMY」をめぐるストーリー

2024/05/20

『Mr.Gentleman EYEWEAR(ミスタージェントルマンアイウェア)』の最新作「PIER」は、人気モデル「JIMMY」と対になるモデルだ。デザインのイメージとなったのは、イタリア出身の女優ピア・アンジェリ。「JIMMY」のイメージである伝説的俳優ジェームス・ディーンが、生涯で唯一愛したと言われている女性である。デザイナー高根氏はこの二人のストーリーをどのように解釈したのだろうか?二人の関係に想いを馳せつつ、この最新モデルの魅力を紐解いてみたい。

ピア・アンジェリとジェームス・ディーンの儚い恋

最新作「PIER」と「JIMMY」について知るには、モデルのイメージとなった二人の俳優の関係にフォーカスしなければならないだろう。成就することのなかった儚いラブストーリーだ。

 

時は1954年にまで遡る。当時、映画「エデンの東」の撮影をしていたジェームス・ディーンが撮影現場で出会ったのは、一つ年下の可憐な女優ピア・アンジェリであった。互いに片親を亡くしている生い立ちなど共通点があったからだろうか。二人はすぐに惹かれ合い、恋仲となる。その後公の場へも度々二人で姿を現し、若手俳優同士のカップルとして大きな話題となった。

 

しかしその幸せも、長く続くことはなかった。敬虔なクリスチャンであったピアの両親が、ローマ・カトリック信者ではないジェームスを認めず、交際に大反対したのだ。出会いからたった数ヶ月後の出来事である。

 

ピアはそのショックにより、両親への当てつけのように他の男性との婚約を発表し、ジェームスは二人の仲が完全に終わってしまったことを知る。この突然の破局は、どれほど心に傷を負わせただろう。ジェームスにとっても、そしてピアにとっても。

 

ジェームスが事故で亡くなったのは、ピアの結婚式からたった10ヶ月後のことであった。

「PIER」は「JIMMY」よりも柔らかなアメカジ

この二人のストーリーは、高根氏のデザインにも大きな影響を与えているはずだ。「PIER」と「JIMMY」を同時に発表したというところに、高根氏の思惑を感じずにはいられない。

 

「JIMMY」は、『Mr.Gentleman EYEWEAR』の人気モデルとしてご存知の方も多いだろう。ブランドが長年展開を続けてきた、伝統的なアメリカンクラシックデザインを踏襲したモデルだ。ボリュームのあるシルエットなどアメカジファンを唸らせるデザインは、まさに王道スタイル。これまで44mm、46mmと展開してきて、今回48mmが新たに加わった。

「JIMMY 48mm」は、個人的にサングラスとして注目したい。横幅が大きくなりより存在感を増したデザインに、サングラスレンズがよく映える。通常のアイウェアに使うなら、男性をはじめ肩幅が広い方、そしていつものアメカジにほんのちょっとクセを与えたい方にピッタリだろう。

そして「JIMMY 48mm」に合わせて発表されたのが、ピア・アンジェリにインスパイアされた「PIER」。クリングス構造やチタンパッドなど、ベースの造りは同じだが、フレームのシルエットなどに若干の変化を与えたモデルだ。

「PIER」は「JIMMY」に比べ、柔らかな印象を受ける。リムの下半分が丸みを帯びているからだろうか、かけると優しい雰囲気だ。

 

アメリカンクラシックという大枠は外れないながらも、「PIER」はよりエレガントな印象にも振りやすい。例えば女性のワンピーススタイルにもハマるのではなないだろうか。

もちろんデニムにペニーローファー、プレーンなTシャツ、そしてダンガリーなど、ジェームスディーンが愛しその基盤を作ったアメカジファッションにも、「PIER」はよく似合う。少し真面目な雰囲気で、けれどもレンズの奥には反抗心をのぞかせて。「JIMMY」がお好きな方も、「PIER」を通じてより柔らかなアメカジを楽しめるだろう。

「PIER」のユニークなカラー展開。Mr.Gentleman EYEWEARの桜

また「PIER」では、「JIMMY」で展開のなかったユニークなカラーを楽しむことができる。特に面白いのが、桜というカラー。デザイナー高根氏自身気に入っている珍しい生地だ。

 

ビビッドなピンクと透明感のあるブラックのマーブル模様。桜というネーミングに引っ張られてか儚い印象も受けるが、同時に簡単には忘れられないような強いインパクトが見たものに刻まれる。あの二人のストーリーを象徴するようなカラーだな、と、ふと思う。鮮やさは、永遠ではないからこそ美しい。永遠ではないからこそ、人の記憶に残るのだ。

また「PIER」「JIMMY 48mm」共に、ツートンカラーがリリースされている。王道のアメカジを自分らしくアレンジして、現代のファッションに落とし込むのも面白そう。クリアカラーのアイウェアは、カラーレンズとも相性が良い。すでにこの手のかたちを持っている方も、是非『Mr.Gentleman EYEWEAR』のカラー展開で新たなファッションの可能性を広げていただきたい。

「PIER」と「JIMMY」を、今並べて

「PIER」と「JIMMY」は、似ているようで、かけてみると雰囲気が全く異なる。特に「JIMMY 48mm」はどちらかというとサングラス向きの存在感のあるフレームで、優しい印象の「PIER」と比べると主張が強い。

 

しかしだからこそ、両方手に取る面白さがある。どちらも王道のアメカジデザインだからこそ汎用性が高く、さまざまなシーンで合わせられるが、同時に異なる雰囲気を楽しむこともできるからだ。それは、同じブランドが展開する、ベースを共有するアイウェアだからこそ味わえる楽しみなのではないだろうか。

 

そしてそれこそがデザイナー高根氏の思惑なのでは、とも考えてしまうのだ。

 

当時は成就することのなかった二人を、アイウェアとして今並べる。そんな隠れ設定を持ちつつ、どのモデルも間違いないクオリティを保つ『Mr.Gentleman EYEWEAR』だからこそ安心して楽しめる違いを、じっくり味わってみたい。

山田ルーナ - 文

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