ジョイエブリタイム株式会社

吉原奈桜の浮世絵アートと、MetropolitanCROSSbottleの粋な布。

吉原奈桜の浮世絵アートと、MetropolitanCROSSbottleの粋な布。

2024/07/30

もしも浮世絵の文化が現代カルチャーに落とし込まれたら?こんな妄想を鮮やかに現実化したのが、MetropolitanCROSSbottle×吉原奈桜のコラボクロスだ。江戸にルーツをもつ粋な布を持ち歩いて、この夏のハッピーを一つ増やしてみよう。

吉原奈桜の「浮世絵 × 現代カルチャー」

クリーニングクロスブランドMetropolitanCROSSbottle(メトロポリタンクロスボトル)の今シーズン新作の一つが、今回ご紹介する吉原奈桜のコラボアイテム。まずはアーティスト吉原奈桜について触れておきたい。

 

吉原奈桜(Nao Yoshihara)は、1989年神奈川県生まれの画家・イラストレーター。「浮世絵 × 現代カルチャー」による独自のイラストを得意とするアーティストだが、その画風は2016年、ハンドメイド商品をメインとした自身のブランド「PARADE TOKYO」の立ち上げと同時に始まった。しかしその後、むしろ絵を描くことの方にのめり込むようになり、ブランド立ち上げから3年後の2019年にはブランドをクローズ。「NAO YOSHIHARA」の名で、イラストの仕事をメインに再始動することとなる。以来現在に至るまで、毎年単独での展示会を開催するほか、誰もが目にしたことのある企業のパッケージデザインやグッズデザインを手掛けるなど、そのキャッチーな画風で幅広く活動を展開している。

さて、吉原奈桜の画風は「浮世絵 × 現代カルチャー」で知られているが、そもそもそのきっかけは何だろう?公式ウェブサイト(https://www.naoyoshihara.com/profile-japanese)に掲載されていた文を、以下に引用したい。

 

「浮世絵 × 現代カルチャー」の作品を発信。きっかけは、当時働いていたパン屋の美味しいフランスパンを描くために、フランスパンは洋のもの、和のものといえば、浮世絵、とみんなを驚かせるような面白い掛け合わせを考えついた事で始めた画風。浮世絵を参考にして描くうちに、浮世絵の歴史や時代背景などを知り、日本の貴重な文化だとより感じていく。当時は部屋に飾り、うちわに貼るような身近な美術品が、時を経て、世界に誇る最高峰の美術品に。構図や風刺の考えを残しつつ、自身が触れてきた現代の文化を落とし込みながら、後世の人々に”今”を伝える作品を生み出していく。(吉原奈桜公式ウェブサイト https://www.naoyoshihara.com/profile-japanese

 

日本らしさの象徴として浮世絵に興味を持ち、研究を続けるうちに、その独自の素晴らしさを再確認した吉原奈桜。自身のスピリットとお江戸スピリットを融合させ、江戸時代の浮世絵の模倣ではない「今」を追求していく。

 

吉原奈桜自身の言葉のうち「うちわに貼るような身近な美術品が」という一文にハッとさせられた。確かに当時は美術品という意識がなく日常に根付いていた浮世絵。今回のコラボの魅力は、この一文に大きなヒントがありそうだ。

日用品としてのクリーニングクロスに

MetropolitanCROSSbottleのデザイナーGUSSYは、「磨く」という日常に根差した行為をカッコよく、そしてワクワクするものに昇華させるため、アート作品をプリントした唯一無二のクリーニングクロスを作り続けている。だからMetropolitanCROSSbottleのクリーニングクロスの用途は「磨く」にとどまらず、「飾る」ことができるアート作品であり、「着る」ことができるファッションアイテムでもあるのだ。

 

しかし私はやはり、MetropolitanCROSSbottleのカッコよさの正体は、根底の「磨く」という実用性に徹底的にフォーカスしている姿勢にあると思う。つまりMetropolitanCROSSbottleのクリーニングクロスは、どこまでも日用品。用途の幅広さも見た目も華やかだが、土台にはクロスとして完成に至るまでの地道なまでの研究があった。

 

そんなMetropolitanCROSSbottleのクロスだからこそ、今回のコラボは特に相性の良いものになっているのではないかと、私は思う。

 

先の吉原奈桜の言葉を借りるならば、浮世絵は当時「うちわに貼るような身近な美術品」であった。だったら現代では、どのような日用品に描いてみよう?その答えが、本作のような気がする。

 

本作は言わば現代の日用品に落とし込まれた現代的浮世絵である。技術が発展した現代だからこそ生まれたスペシャルなクロスが、現代の感覚でユーモラスに生まれ変わった浮世絵イラストと相性抜群なのは、説明するまでもないだろう。

 

GUSSYの生き方も、吉原奈桜の生き方も、どこか粋だなぁと思わせられるが、それってお江戸スピリットなのかも?今この世で最も粋な布、ここにあり。是非現代的浮世絵を、当時の人々が日用品を通じて楽しんだように、クロスを通じて味わっていただきたい。

「Inlaid」で楽しむ現代的浮世絵

今回MetropolitanCROSSbottleが吉原奈桜とのコラボでお届けするのは、50cm角の「Inlaid」。片面は赤、片面は青の印象の浮世絵イラストがプリントされている、とても華やかで楽しい一枚だ。

 

赤の方は、芸者だろうか、女性が枠からこちらに飛び出さんばかりに頬をむぎゅっとつけている。クロスとして使うときには、彼女の顔は、磨く対象物に擦り付けられることになるだろう。可笑しいような哀しいような……どこか落語を聴くときのような趣深さを感じる。直径50cmの四角い布が展開するストーリーに、気が付けば心が引き込まれるようだ。

対して青の面は、北斎さながら激しい波のイラスト。個人的にこちらの面は、MetropolitanCROSSbottleのクロスだけが持つ豊かなドレープと相性抜群に思う。生地に緩急をつけてやると、波が今にも動き出しそうに見える。それは奥行きを意識して描く屏風とも通ずるところがあるかもしれない。このクリーニングクロスだからこそ期待できる表情を、吉原奈桜自身楽しんで制作したのではないだろうか。

反抗者・吉原奈桜の得意とするのは、先の説明のとおり「浮世絵 × 現代カルチャー」なイラストであるが、「現代カルチャー」の中でも吉原奈桜の真骨頂は「ストリートカルチャー」だと思う。個人的に本作「Inlaid」は、おうちで使うというよりは、外に持ち出してみたい。どんなワクワクに出会えるか、布からこちらを覗く彼女に見せてあげよう。MetropolitanCROSSbottleの新しい粋な布は、私たちをまた新しい粋な瞬間に連れて行ってくれそうだ。

山田ルーナ - 文

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