まだ見ぬクラシックがここに。Mr. Gentleman Eyewearがツインブリッジでモダンに描く「BONO」「LARRY」
2025/02/20
無駄のないデザインと卓越したクラフトマンシップで人気を集めるMr. Gentleman Eyewearが、今シーズン新たな2つのモデルを発表した。ボストン型の「BONO」と、ティアドロップ型の「LARRY」だ。
どちらもアイウェアとしてよく知られる定番の形。手元にある、あるいは今まさに掛けている、という方さえいるかもしれない王道モデルだが、全く新しいものに見えるのはなぜだろう?
「ツインブリッジ」というMr. Gentleman Eyewearならではの特徴をヒントに、そのデザイン哲学を紐解いてみたい。
そのアイウェアは、ジュエリーを選ぶように
ブランドの人気シリーズ「ツインブリッジ」の進化形として発表された「BONO」と「LARRY」。アイウェア定番型であるボストンやティアドロップに新たな風を吹き込む、期待のモデルである。
「ツインブリッジ」というのは、その名のとおりブリッジに特徴のあるシリーズで、曲線が交差するようなデザインが他にはなく印象的だ。
従来と異なるのは、2枚のチタンフロントを重ねて作られているという点。さらには、後ろ側のフロントが、テンプルまで繋がっているという点だ。
これまで、ブリッジパーツのみ重なっている、あるいは、ブリッジ一体型の前面のリムがテンプルまで繋がっているというモデルはあったが、重なった2枚のチタンフロントの後ろ側が、流れるようにテンプルへと繋がっていくというデザインは初めて。
この仕様により、線が細いながらも深い奥行きと立体感が実現し、強い存在感を放つデザインに仕上がった。実際に掛けた時にあらわれる陰影も、見事だ。
さらに今作は、新たなテンプルデザインが採用され、まるでラグジュアリーブランドのジュエリーのような佇まいを見せている。実際このテンプルは、デザイナー高根氏が惚れ込んだリングにインスピレーションを受けてデザインされたのだそうだ。
これまでスタッズデザインなど、テンプルに特徴のあるアイウェアを多く発表してきたMr. Gentleman Eyewearだが、今作ではより上品で洗練されたディティールに挑戦したと言えるだろう。ジュエリーを選ぶように手に取ってほしい、そんなアイウェアだ。
涼しい顔をして、難しい技術をとことん詰め込んでいるのが、Mr. Gentleman Eyewearが玄人受けする理由の一つ。「BONO」と「LARRY」でも、そんなMr. Gentleman Eyewearらしいスタイルを楽しんでいただけるはずだ。
「BONO」クラシックを超えた新境地
ここからは各モデルをそれぞれご紹介したい。
まず、ボストン型の「BONO」は、シンプルだからこそMr. Gentleman Eyewearらしいディティールを味わえるデザイン。
おすすめは、斜め上からの角度だ。二重構造によるチタンフロントはさりげなく個性的で、良い意味で心に引っかかる。思わず目を離せなくさせる、不思議な魔力を持っているよう。
個人的に、シルバー×ゴールドのカラーを女性にかけてほしい。自分より背の高いパートナーとのデートで、このアイウェアをスタイリングに取り入れてみるのはどうだろう。「BONO」はどんな装いにも馴染むが、それでいて埋もれない。テンプルの上品な煌めきも相まって、知的だがどこかセクシーな印象を与えるはずだ。
「LARRY」ティアドロップの再定義
一方「LARRY」は、ティアドロップ型。
ティアドロップと聞くと、パイロットグラスのような無骨なデザインを思い浮かべるかもしれない。しかし「LARRY」は、そのイメージを覆す一本だ。
まず印象的なのは「BONO」同様、フレームのシルエットの繊細さだろう。しかし「LARRY」はティアドロップ型をベースにしているからこそ、その繊細さが一層映える。その結果、クラシックなシェイプでありながら、現代的なスタイルにも違和感なく溶け込む仕上がりとなった。
ティアドロップという形状を、ここまで洗練されたモダンスタイルへと昇華した「LARRY」は、定番にとらわれない自由な感性を持つ人にこそ、ふさわしい一本かもしれない。
Mr. Gentleman Eyewearの構築美
髪の隙間から、幾何学的なモチーフのテンプルが、冬の太陽を受けてキラキラと光る。目元に視線を移すと、奥行きのあるツインブリッジにどきっとする。ディテールが作り込まれていながら、派手さを感じさせないのは、Mr. Gentleman Eyewearならではの計算されたバランスによるものだろう。
「BONO」と「LARRY」は、いずれもツインブリッジらしい独特の存在感を活かしつつ、さらにラインを整えることで、クラシックなスタイルをモダンな印象に仕上がった。チタンの素材感が硬質な美しさをプラスし、知的な印象を引き立てているので、男女問わず、またオンオフ問わず着用可能だ。
これらのアイウェアを掛けてみると、まるで一つの建築を身に纏うような感覚を覚える。細部に宿るこだわり、陰影の計算、素材の選び抜かれた質感。それらすべてが、纏う者の存在感をさりげなく引き立ててくれる。
Mr. Gentleman Eyewearがこれらのモデルで共通して行ったことは、アイウェアを掛けるという体験の構築なのかもしれない。単なる機能性や装飾ではなく、掛ける人も含めたデザイン、その構築美。だからこそ、それらは単なるトレンドではなく、時を経ても色褪せない普遍的な価値を持つのだ。
Mr. Gentleman Eyewearの新たな提案、「BONO」と「LARRY」。 ボストン、ティアドロップといったクラシックシェイプのファンには新鮮な驚きを、Mr. Gentleman Eyewearのファンには期待を裏切らぬ喜びを、きっともたらしてくれるだろう。
山田ルーナ - 文