ジョイエブリタイム株式会社

原点回帰の風景。Mr. Gentleman EYEWEAR、広島にてルック撮影を敢行

原点回帰の風景。Mr. Gentleman EYEWEAR、広島にてルック撮影を敢行

2025/07/20

Mr. Gentleman EYEWEARが新シーズンのルック撮影の舞台として選んだのは、意外にも海外や東京ではなかった。選ばれたのは、Mr. Gentleman EYEWEARのデザイナーである高根俊之氏ゆかりの地、広島。都心を離れ、あえて古き良き日本の空気を取り入れながら、新たなブランドイメージを紡ぎ出そうとする試みには、「原点回帰」という強い意志が込められている。

 

本記事では、ブランド初の広島でのルック撮影の模様を通じて、Mr. Gentleman EYEWEARの今を紐解いてみたい。

Mr. Gentleman EYEWEAR広島でのルック撮影

「ヨーロッパのブランドかと思っていました」。

 

それは、Mr. Gentleman EYEWEARというアイウェアブランドについてよく交わされる言葉だ。普段、主にニューヨークを拠点にルック撮影を行っている同ブランドにとって、それは決して意外な指摘ではない。

 

けれども、だからこそ、今シーズンはあえて日本で。それも昔ながらの和の要素を取り入れてルックを制作してみよう、という声が、自然とあがったのだった。

 

広島でのロケを敢行するにあたり、撮影地として選ばれたのは二か所。一つは、広島の中心部にある歴史ある庭園「縮景園(しゅっけいえん)」。そしてもう一つは、広島の街を縦横に走る広島電鉄とのロケーションコラボレーションである。

そもそも、今、あらためて「和」に目を向ける理由とは何か。

 

Mr. Gentleman EYEWEARはこれまで、都会的でインターナショナルなイメージを大切にしてきた。国内外問わず、ブランドの立ち位置がそういうイメージで定着しつつあるのも事実だ。

 

だが、ブランドとして成熟してきた今だからこそ、その確立された印象に甘んじることなく、プロダクトの背景にある精神性や美意識をあらためて表現していくことが求められているのではないか。日本的な静けさや、間合いの美しさは、Mr. Gentleman EYEWEARの世界観においても、今ふたたび光を放ち始めているように思う。

 

一度立ち止まり、丁寧な眼差しで、自分たちの足跡を見つめ直すような今シーズン。高根氏自身が生まれ育った広島の風景には、そうした「見直し」を受け止めてくれる懐の深さがあるのだった。

縮景園という舞台と、際立つ眼鏡の存在感

縮景園は、広島駅から徒歩圏内にありながら、喧騒とは無縁の静謐な空間が広がる場所だ。江戸時代初期に浅野家の別邸庭園として造営されたこの庭は、池泉回遊式という日本庭園ならではの構成を持ち、移ろう季節の中で見る者の時間の感覚をゆるやかに変えてくれる。

そんな縮景園に溶け込むように撮影された、Mr. Gentleman EYEWEARのフレームたち。

 

人工物でありながら、眼鏡という存在は不思議とこの和の空間と共鳴する。フレームの線と、枝の線。硝子の反射と、池に揺れる光のきらめき。それらが互いを引き立て合う構図の中で、眼鏡は単なる道具ではなく「視点の象徴」として静かに存在感を放つ。

なお今回の撮影衣装には、高根氏自身の私物も使用された。眼鏡とは、極めて日常的なプロダクトである。原点に立ち返り、その日常に根ざすリアリティを伝えるために、あえて生活の延長線上でのスタイリングがなされたのだった。

ラグジュアリーでありながらも、決して着飾らない。そんな眼鏡たちにとって、縮景園の柔らかな空気と、高根氏の私物がもつ時間の蓄積は、内なる魅力をそっと引き出してくれる共演者となった。

広島電鉄との共演にみる日常の中の眼鏡

もう一つのロケ地となったのが、広島の街を象徴する存在、広島電鉄である。通称「広電」の愛称で知られるこの路面電車は、広島の日常を支え続ける存在であり、観光地としての顔と、市民の生活の足としての顔をあわせ持っている。

ロケ当日は、広電が走る市内中心部を背景に撮影が行われた。そのどれもが、撮影のための特別な演出ではなく、街の呼吸として、日常的にそこに在るものだ。

 

日常のリズムに寄り添うように映り込むMr. Gentleman EYEWEARのフレームたちは、非日常を演出するのではなく、むしろ日々の延長線上でこそ美しく映えるということを、改めて印象づけてくれている。

その景色と同じように、眼鏡もまた、特別なお洒落ではない。その自然な装いこそが、人々の憧れを生み出すものになり得るのだろう。

ちなみに、ロケには高根氏も同席し、アシスタントさながらに撮影をサポート。デザイナー本人にとっても、思い出深い景色の中、こだわりのルック撮影となった。

成熟の美学を体現するモデル、ジュリアン

本ルックのモデルを務めたのは、かつて日本のメンズファッション誌を席巻したジュリアン氏(Julien)。フランスと日本にルーツを持ち、その甘く整った顔立ちで一世を風靡した存在だ。現在は徳島に移住し、モデル業のかたわら植木職人として第二の人生を歩んでいる。

年を重ねた彼の顔には、かつての華やかさに加えて、確かな説得力が宿っている。ファッションにおいて「成熟」という言葉はしばしば用いられるが、それは単に年齢を重ねることではなく、時間の中でしか得られない「含み」や「余白」をまとうことでもあるのだろう。そしてそんな余白を楽しんでこそ、成熟は美しさとなり、色気となるのだ。

 

Mr. Gentleman EYEWEARが描き出す世界観には、まさにそうした「大人の色気」が似合う。成熟の美学を体現するジュリアン氏の佇まいを通じて、私たちは今一度、自らが目指すべき方向性を再確認することができそうだ。

広島出身の写真家、竹内祐二

以上の撮影を担当したのは、写真家の竹内祐二氏。東京を拠点に活躍し、数々の芸能人やアーティストの宣材写真を手がけてきた実力派だが、実は高根氏と同じく広島出身である。だから今回の撮影は、ブランドのアイデンティティだけでなく、彼自身のアイデンティティを、レンズ越しに静かに見つめ直す機会でもあった。

 

竹内氏の写真には、過剰な演出がない。その場の空気を信じ、その人の眼差しを信じているからこそ生まれる「間」が、写真の奥行きを生み出している。

 

控えめながら、芯の通ったその撮影スタイルは、Mr. Gentleman EYEWEARのプロダクトに宿る「静かなる主張」ともどこか重なる。

今シーズンのカタログを捲る際は、ぜひそんなスタッフの裏話も含めて、撮影背景に想いを馳せてみてほしい。

原点回帰、そしてその先へ

原点に立ち返ることでしか見えないものがある。
今回の広島でのルック撮影は、Mr. Gentleman EYEWEARが歩んできた軌跡を静かに振り返ると同時に、その先に広がる新たな地平を見据える機会でもあった。

眼鏡とは、視界を拓く道具であると同時に、その人の「まなざし」を形にするもの。静けさの中で浮かび上がったのは、都市の喧騒だけでは掴みきれない、確かなブランドの輪郭だった。

 

原点回帰、そしてその先へ。Mr. Gentleman EYEWEARは日常の延長で、これからも次の世代の憧れを作り出していく。

山田ルーナ - 文

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