DIFFUSERと、『素敵な発見』。「オグラ眼鏡店」渋谷本店店長インタビュー

2021/09/13

1941年に東京日本橋で創業し、関東を中心にメガネを届けつづける老舗「オグラ眼鏡店」。長年継承してきた技術や精神を大切にしつつ、時代を的確に読むプロフェッショナルな視点で、アイウェアの新しい価値を提供してくれる眼鏡店だ。常に顧客の視点に立つその誠実な姿勢は、幅広い世代の支持を得ている。

今回は、そんな「オグラ眼鏡店」より渋谷本店の店長・谷村裕之さんへにインタビュー。自身 DIFFUSER（ディフューザー）の大ファンだという谷村さんは、メガネのプロという立場から、小物をとおしてユーザーに何を伝えたいのか。話を伺った。

｜「オグラ眼鏡店」渋谷本店

｜「オグラ眼鏡店」渋谷本店店長・谷村裕之さん

創業80周年、老舗眼鏡店「オグラ眼鏡店」

- まずは、創業80周年を迎えられた老舗眼鏡店「オグラ眼鏡店」についてお聞かせください

「オグラ眼鏡店」は、昭和16年（1941年）東京日本橋で個人商店として開業しました。顧客が急増するきっかけとなったのは、昭和29年（1954年）、戦後復興を象徴するように建てられた大型デパート・大丸東京店への出店です。もとは医療機器として大学病院でメガネを取り扱っていた創業社長・小倉保雄は、"正確な眼鏡づくり"をおこなうことを何より大切にしていました。デパートで販売するようになってからもその姿勢は変わらず、当時から現在に至るまで、技術力とデザインの良さを兼ね備えた新しいメガネを提供しつづけています

- ウェブサイトの「素敵な発見が、ここであなたを待っています。」という一文が印象的でした

メガネは表情を左右するアイテムで、第一印象にも大きく影響を与えます。そのためかご自身では無難なスタイルを選びがちですが、私たちの仕事は自分では気付けない魅力を引き出すお手伝いをし、『素敵な発見』をご提供すること。やはり良い気持ちを与えてくれるものとしてのメガネをお届けしたいので、「こういう合わせ方をすると今まで挑戦したことのなかったメガネも取り入れられますよ」と、対話の中でスタイル提案などもおこなっています

｜「お洋服やヘアスタイルを変える感覚でメガネを取り入れてほしい」と、店内には豊富なラインナップが揃う

DIFFUSERというアイウェアアクセサリーブランドにみる『素敵な発見』

- 「スタイル提案」の中で、DIFFUSER（ディフューザー）のアイテムをご提案されているのでしょうか

そのとおりです。メガネだけを選びにいらしたお客様にも、アイウェアとの生活の質をより上げるためのアイデアとして、DIFFUSERのアイウェアアクセサリーをご案内しています。お客様に『素敵な発見』ご提供する眼鏡店として、自信を持っておすすめできるブランドです

- 「オグラ眼鏡店」さんでは 2019年9月からDIFFUSER取り扱いを開始し、現在の品揃えは100アイテム以上。渋谷本店は世界で最も多くDIFFUSERの製品を見られるお店です

ここ渋谷本店では、DIFFUSERをメインにアイウェアアクセサリーを取り揃えております。メガネケースはもちろん、グラスコードやスタンドケースなどはほとんど全てDIFFUSERで揃うと感じていますし、お客様にもそうしていただきたいからです。
DIFFUSERと出会った2019年当時、私は大丸東京店の店長をしていましたが、バイヤーに直談判して取り扱いを決めました。

最初に置かせていただいたのは、大丸東京店でのポップアップストア。眼鏡屋なのにアイウェアアクセサリーをメインに持ってくるのだから、異例のイベントでした。しかし、結果は大成功。すぐに広く受け入れられたので、ここ渋谷本店に異動となってからも、アイテムを仕入れたのです。それまで渋谷本店には、これほど数多くのアイウェアアクセサリーは置いていなかったのですが、老若男女問わず人気を集めています

｜DIFFUSERのアイウェアアクセサリー（「オグラ眼鏡店」渋谷本店店内）

アイウェアという主役を引き立たせる、その品の良さに惚れて

- バイヤーに直談判してまで取り扱いを決めたとのことですが、それほど衝撃的な出会いだったのでしょうか

DIFFUSER（ディフューザー）との出会いは、とてもよく覚えています。
当時大丸東京店ではインバウンドが盛況で、中でも日本の質の良い素材として「栃木レザー」のアイテムを探されている方が多かった。そこでちょうど、「栃木レザー」を用いたメガネグッズにアンテナを張っていたんです。
ただ、「栃木レザー」のメガネグッズと一口に言っても、全部がおしゃれなわけではないですよね。ただ「栃木レザー」を使っているだけのただのメガネケースも沢山ある。
そんななか、展示会で出会ったDIFFUSERは衝撃的でした。素材を生かし、それでいて目立ちすぎず、きちんとアイウェアという主役を引き立たせる品の良さのようなものがある。
私自身ときめきましたし、必ず売れるだろうと確信を持ちました

- どういう点で確信を持つことができたのでしょうか

アイウェアは医療機器としての正確さはもちろん、気分を上げるファッションとしての良さも兼ね備えていなくてはいけません。しかし先の話しのように、デザインが良いものは合わせづらいからと無難なスタイルを選び、機能に比重を傾けてしまう方も多い。そういうお客様に、必ず受け入れられると思いました。
反対に、ファッションに比重を傾けている方に、機能の補助として提案することもできます。さまざまなシーンに重宝するアジャスタータイプや、関節がついていることにより美しいラインが実現したグラスコード、白いTシャツに合わせるだけで旬なイメージになるグラスホルダーも、若者のメガネライフの質を上げてくれるでしょう

｜ショーウィンドウにディスプレイされるDIFFUSERのアイテム。若者の多い渋谷という街に受け入れられている

アイウェアを所有する楽しさを、より感じられるように

- DIFFUSER（ディフューザー）は、生活とメガネの掛橋になるような存在なのですね

私もいくつか愛用していますが、まさにそういう存在です。
個人的に革が好きで、メガネケースは4つ。最初に購入したのは今は廃盤となったヤギ革とバネ口金のもので、エイジングを楽しんでいます。そのほかのものも、中がピッグスエードだったり、何気なく革が使われているロゴだったり、素材にこだわりつつ、おしゃれですよね。カバンの中で見るだけでも癒されるんですよ。所有欲が満たされますし、アイウェアを使う楽しさを、より感じられるようになりました

- メガネケースだけで4つとは驚きました

ついつい増えてしまいます。
ただ、私に限らずDIFFUSERはリピーターは多いです。DIFFUSERはさまざまな素材や型でアイテムを展開していますが、デザインに一貫性があり、やはりファッションに強い人がつくっているのだという安心感があります。同じメーカーで揃えると、気持ちがいいですね。

よく思うのですが、DIFFUSERはちょっと、Apple製品みたいなところがある。機能とデザインのバランスがとにかく良く、発想が豊かで意外性を感じられるものを提供してくれます。それは常に眼鏡屋から見ても驚くようなもので、予想を超えてくるんです。これからの展開にも期待していますし、新作は毎回、Appleの新作発表のように楽しみにしています

｜谷村さんが愛用するメガネケース。エイジングが美しい

メガネを使うというポジティブな気持ち

- さいごに、DIFFUSER（ディフューザー）をとおして、どのようなことをお客様に伝えたいですか

アイウェアアクセサリーの力を借りて伝えたいのは、やはり何より、メガネを使うというポジティブな気持ちです。
私たちは眼鏡屋として、メガネを大切にしてほしいという思いがあります。ライフスタイルに合わせ、暮らしの中の身近な存在として、メガネを大切に使ってほしい。そのためには小物が必要ですし、それが上質なものなら使う人の気持ちがより豊かになり、ユーザーにとってもメガネにとっても、良い効果が生まれるように思います。

DIFFUSERのアイウェアアクセサリーは、まさにそういうポジティブな気持ちを届けてくれるアイテムです。そしてそこには「オグラ眼鏡店」のテーマでもある『素敵な発見』があると、信じています