共鳴するアイウェアブランド。DIFFUSER×Mr.Gentleman EYEWEAR
2021/09/27
先日、「オグラ眼鏡店」渋谷本店の店長にインタビューをさせていただいた。
店長の谷村裕之さんはメガネへの愛がとても深い方で、使う人の生活にまで真摯に向き合う姿勢が印象的だった。メガネを掛ける生活をより豊かにしたいという想いからメガネ周りの小物への関心も高く、〈DIFFUSER(ディフューザー)〉の品揃えは国内一。渋谷へお運びの際は、ぜひお立ち寄りいただければと思う。
ちなみに記事は本ウェブサイトに公開されているので、お時間があればご一読いただきたい。
FEATURE記事「DIFFUSERと、『素敵な発見』。「オグラ眼鏡店」渋谷本店店長インタビュー」
さて、記事の最後にちらと触れたのだが、「オグラ眼鏡店」渋谷本店では9月18日(土)から10月17日(日)までの約1ヶ月間、『Mr.Gentleman EYEWEAR & DIFFUSER フェア』をおこなっている。
〈Mr.Gentleman EYEWEAR(ミスタージェントルマンアイウェア)〉と〈DIFFUSER〉は、どちらも 「Joy every time Inc.」が展開するアイウェア関連ブランド。
本記事では、この2つのブランドにフィーチャー。それぞれのコンセプトや特徴をとおして、2つのブランドに共通する魅力について考察したい。
玄人受けするアイウェアブランド、Mr.Gentleman EYEWEAR
〈Mr.Gentleman EYEWEAR(ミスタージェントルマンアイウェア)〉は、日本のアイウェアブランド。本ウェブサイトでもお馴染みだし、このブランド目当てに記事をお読みいただいている方も多いのではないだろうか。
ブランドのアイウェアはすべて、広島のオプティカルストア〈SENSE〉のオーナーも務めるデザイナー・高根(こうね)俊行氏により『憧れを生み出すもの』というコンセプトのもと デザインされ、福井県鯖江市内を中心とした世界最高峰の工場で製造されている。
一流のアイウェアブランドは数多くあれど、この〈Mr.Gentleman EYEWEAR〉は、筆者が思うに 群を抜いて玄人受けするブランドである。
さすがオプティカルストアのオーナーと言うべきだろうか、何より掛け心地がよく、眼鏡屋のスタッフをも虜にする。デザインももちろん、カッコいい。クラシックをベースとした自由な解釈のメガネたちは、幅広い世代のファンをもっている。
通常のアイウェアブランドでは まずあり得ない、細かすぎるカラー展開やサイズ展開は、特筆すべき点のひとつだ。
一見どこが違うのかまったく分からないけど、掛けてみれば気が付くことができる、色やレンズサイズの違い。…〈Mr.Gentleman EYEWEAR〉のアイテムには、そういうモデルがとても多い。これは、使い手のことを何より優先し、ほんとうに考えてアイウェアを展開しているからこそ。
〈Mr.Gentleman EYEWEAR〉がコンセプトとする『憧れ』とは、人生を揺るがしかねない強い気持ちだ。 そういう気持ちを生み出そうというテーマがブランドを貫いているからこそ、ここのアイウェアは、使い手の生活のことをとことん考えたものづくりをおこなう。
使い手のことを考えていると言いつつ、利益や効率を最優先させているブランドも実のところ多い。〈Mr.Gentleman EYEWEAR〉は そういったブランドとは一線を画す、使い手のためのアイウェアブランドなのだ。
ファンにならずにはいられない、DIFFUSER
一方の〈DIFFUSER(ディフューザー)〉は、アイウェアアクセサリーブランド。業界でもおそらく唯一の、アイウェアアクセサリーに特化したブランドだ。
ブランドのスタートは2012年。「メガネやサングラスなど、ファッションアイテムとして選択肢の多いアイウェアに比べ、その関連グッズが魅力的ではない」というデザイナー・広瀬雅親氏の今までにない独特な視点から、メンズファッションを切り口として 男性に向けグッズを展開し、東京から世界へと発信している。
初めて〈DIFFUSER〉を見たときの衝撃を、忘れられない。
まるでネックレスのようなグラスホルダーや、ブレスレットとしても使いたいグラスコード、こだわりのインテリアにも見劣りしないであろうメガネスタンドに、あなたのとっておきの財布ともしかすると同等の、上質なレザーで展開されるメガネケース。
ルックはほとんどファッションブランド。とにかくその世界観が、おしゃれなのだ。今までの「グラスホルダー」「グラスコード」「メガネスタンド」「メガネケース」などの単語のイメージを覆すほどに。
今までこんなブランドは、確かに なかった。
先の「オグラ眼鏡店」渋谷本店店長も言っていたが、『アイウェアを使う楽しさを、より感じられるようになる』存在が、〈DIFFUSER〉なのである。
通常アイウェアを使うというのは、目の悪さを補うときや、日光やブルーライトを遮るためなど、マイナスをゼロにすることを目的とすることが多い。生活を不便にしないため、せめて普通に過ごせるように。
しかし〈DIFFUSER〉は、そんなつまらないメガネライフを、むしろプラスに変えようとしている。
ファッションに合わせて、今日はこのグラスコードを合わせよう。
革製メガネケースの美しいエイジングが嬉しい、週末にまた手入れをしよう。
インテリアに合わせて、部屋ごとに別のメガネスタンドを選ぼう。
使い手は知らず知らずのうちに、〈DIFFUSER〉をとおして メガネライフを楽しみ始めているのだ。
だからそれは、生活とメガネの架け橋のような。アイウェアを使う人なら誰しも…いや、アイウェアを使わない人だって、きっとファンにならずにはいられないだろう。
共通する、アイウェアのその先への想い
ここまでに各ブランドの特徴をあらためてまとめ、分かったことがある。
どちらのブランドも、使い手への想いが とてもよく似ているのではないだろうか。
メガネは便利なアイテムだが、そこで終わってはいけない。マイナスをゼロにするのではなくて、むしろプラスに。アイウェアと共に過ごす時間を「楽しい」と思えるようにするための工夫を、どちらのブランドにも見ることができるのだ。
使い手に楽しさや喜びを与えるため、この2つのブランドのものづくりは 徹底している。
〈Mr.Gentleman EYEWEAR(ミスタージェントルマンアイウェア)〉は、メガネへの深い理解の上で幅広いデザインを網羅し、抜群の掛け心地のため工場選びに余念がないし、〈DIFFUSER(ディフューザー)〉は素材からデザインの細部に至るまで、そんなところにまでこだわるの?と不思議に思うほど 一切の妥協がない。
ものづくりの精神が共鳴する、アイウェアブランド。
アイテムたちも相性がいいので、どちらか一方をお持ちの方は、もう一方のブランドのアイテムを試してみるといいかもしれない。
筆者のおすすめは、顔のかたちに最もよく似合うアイウェアフレームをマストでひとつ。そして、アイウェアアクセサリー…特に最新のグラスコードをチェックして、常にあたらしい気分でメガネライフを楽しむこと。そのルーティンに慣れてきたら、もう一本、今度は自分でも意外なフレームを選んで、それを特別なメガネケースに入れて持ち運んでみてほしい。
Joy every time.
それらは組み合わせることで魅力を何倍にもし、アイウェアという枠を飛び越えて、私たちの生活を喜びで満たしてくれるはずだ。
山田ルーナ - 文