「サスティナブル」さえ楽しむための、DIFFUSERのソフトメガネケース。
2022/06/20
東京発のアイウェアアクセサリー専門ブランド〈DIFFUSER(ディフューザー)〉から、お馴染みバネ口金式のメガネケースの新作が登場。「MILLICROSS(ミリクロス)」というクロス生地と山羊革の組み合わせによる シックな『MILLICROSS SOFT EYEWEAR CASE』は、裏側にデザインの秘密が。近年注目を集める「サスティナブル」を自分らしく楽しめるような、〈DIFFUSER〉ならではのアイデアをご紹介する。
アパレル業界で注目されている素材「MILLICROSS」
コットンキャンバスやシュリンクレザーなど、これまで多くの素材で展開をしてきたバネ口金式のソフトメガネケース。薄くて嵩張らず カジュアルに使えるため、〈DIFFUSER(ディフューザー)〉でも人気の高いデザインだが、今回の『MILLICROSS SOFT EYEWEAR CASE』は、そんなバネ口金式を採用した最新のアイテムである。
今回の素材は、化繊(ナイロン)のクロス生地「MILLICROSS(ミリクロス)」。高密度で織られているため、光沢と張り感の強さが特徴的だ。スエードやベロアのように、しなやかで リッチな質感を楽しむことができる。
実はこの「MILLICROSS」、その軽さと強度、そして超高密度だからこそ叶う撥水性により、近年アパレル業界で注目されている生地だ。特にアウターなどに採用されることが多く、いろいろなブランドでよく見かける。もしかしたら、これをお読みの方の中にも着ている方がいるかもしれない。
アパレル業界に喜ばれる原因として、おそらくその風合いが挙げられる。
化繊素材なのに、まるで本物のヌバックのように、エイジングを味わえるのだ。使い込むほどに柔らかくなり、手に、肌に、心地よく馴染む。たぶん、アタリ感も楽しめるだろう。
ファッション好きにはたまらない新しい驚きを与えてくれる、「MILLICROSS」。今作『MILLICROSS SOFT EYEWEAR CASE』に採用されたのは、そんな素材である。
アパレル業界で注目されているものを率先してアイウェアアクセサリーに落とし込むというのが、なんとも〈DIFFUSER〉らしい。
そして外側のカードサイズのポケットには、山羊革。こちらも柔らかくしっとりとした質感が、ラグジュアリーで嬉しい。
それでは次に、これら素材を中心に仕上げられた、細かいデザインを見てみよう。
バネ口金式シリーズで初めてのマチ付きデザイン
先述のように、これまで多くの素材で展開をしてきたバネ口金式のメガネケース。〈DIFFUSER(ディフューザー)〉でも非常に人気の高いシリーズである。カジュアルなソフトメガネケースではあるが、薄くて嵩張らず、カバンにも収まりやすいので人気が高い。主に柔らかい生地を使用しているため、使い込むほどにクタッとしていくような、馴染みの良さが魅力だ。
シリーズとして初めて、マチがついているのだ。
これまでより少し大きめのアイウェアを格納できるだけでなく、演出として立てて置いておくことも可能。ペンを数本入れて、インテリア雑貨のように使っても面白いかもしれない。
少し厚みができたことで、メガネケース以外の用途でも…例えばペンポーチとしても使いやすくなったのではないだろうか。カッコいいアイウェアアクセサリーがお洒落な大人の嗜みなように、カッコいいステーショナリーもまた、その王道である。
どちらとしても使える『MILLICROSS SOFT EYEWEAR CASE』は、気持ち的にもおトクなアイテムだと言えそうだ。
「サスティナブル」を楽しむために
さて、ちょっと脱線するが、昨今「サスティナブル」というのは我々がものを選ぶ上で重要なキーワードになっているようだ。
「サスティナブル」…または「サスティナブルな社会」とは、「維持できる」を意味する単語〈Sustainable〉に基づいた、目指すべき社会の姿を表す言葉である。具体的に言うと、「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」により、地球環境を大切にし、未来の子どもたちが安心して暮らせるような社会を目的とする。美しい地球を守りつつ、豊かな暮らしを実現しようというわけだ。
そのためにできることは、節電・節水を心がけるであったり、プラスチックをごみ削減するためにマイバッグを持参するであったり、リサイクルをするであったり色々あるのだけど、ここで少し、ファッションにおいての「サスティナブル」を考えてみたい。
ファッションにおいての「サスティナブル」でもまた、リサイクルが注目されている。
ファッション産業は、製造にかかるエネルギー使用量が高く、そのわりにライフサイクルが短いため、環境負担という点で大きな問題となっている。そこで、衣服の生産から廃棄までのプロセスを理解し、一着一着を大切に着ようという試みが行われているのだ。
その中で関心が高まっているのが、古いものを愛するというムーブメント。
新しいものをむやみやたらと買わず、既にあるものを工夫して着る。古着・ヴィンテージ業界が活発なことからも分かるように、それが新しい時代のお洒落であり、これからのファッションの方向性なのだ。
この『MILLICROSS SOFT EYEWEAR CASE』にもまた、「サスティナブル」のための工夫が隠されている。
後ろのパーツをご覧いただきたい。
ハトメのついた、マットの耳のような特徴的なパーツ。
これは実は、紐を通すためにつけられたパーツだ。もうひとつ踏み込むと、つまり、グラスコードを通すためにつけられたパーツである。
〈DIFFUSER(ディフューザー)〉の代名詞的な存在であるグラスコード。
買いやすく、ファッションに落とし込みやすいため、ブランドファンの方でも何本も持っている方も多いと思う。
しかし、どうだろう。
新しいものを買うとついついそちらに手が伸びて、古いものをなかなか使わなくなる…なんてことはないだろうか。
デザイナーの広瀬氏は、そんな古いグラスコードも「サスティナブル」に楽しむために、再利用できるものを考えていた。
そこで思いついたのが、このメガネケース。
グラスコードを通せば、スタイリッシュでミニマルなサコッシュに早変わり。
気に入っていた紐を再利用しつつ、新しいファッションとして楽しめるというわけだ。
ファンだったらきっと欲しくなるアイテム
〈DIFFUSER(ディフューザー)〉のアイウェアアクセサリーは、単にファッションを楽しむだけに とどまらない。今の世の中に合ったかたちで、アパレルと同じように、社会の動きを意識しつつ楽しむこと。そんな未来を見据える姿勢を、とても気持ちよく感じた。
『MILLICROSS SOFT EYEWEAR CASE』。〈DIFFUSER〉のグラスコードを既にお持ちのブランドのファンの方には、特に手に取っていただきたいアイテムである。
「サスティナブル」という言葉を窮屈に感じるときもあるけれど、「サスティナブル」でさえ、自分らしく楽しもう。〈DIFFUSER〉のこのメガネケースなら、それが叶いそうだ。
山田ルーナ - 文