ミスタージェントルマンアイウェアの「いいメガネ」で、ちょっと自分を好きになる
2021/02/01
子どもの頃、いや、もっと大人になってからも、目が悪いことはコンプレックスだった。それは不自由が理由ではない。メガネをかけた自分を、なぜだか好きになれないからだ。日中は普段コンタクトをつけるのだけど、目の調子が良くないときはメガネをかけざるを得ないわけで、そんなとき鏡にうつる自分が苦手だった。価格とデザイン、品質のバランスを妥協したメガネに、愛着も持てなかった。
そんな私が「いいメガネ」を探すようになるのは、ごく自然なことだったように思う。
メガネをかけた自分を好きになれるような、特別な一本。
…この記事では、そんな一本を私と同じように探しているあなたに、ミスタージェントルマンアイウェア(Mr.Gentleman EYEWEAR)をご紹介したい。
「いいメガネ」とは
そもそも、「いいメガネ」ってなんだろう。
メガネをかけた自分を好きになれるような一本。それは多分、つけ心地がよく、それでいて もちろんデザインもカッコよくて、自分の顔を引き立てるようなメガネじゃないだろうか。
つけ心地がいいと一口に言っても、いろいろな条件があるだろう。骨格にフィットするかはもとより、たとえば、軽いこと、肌触りがいいこと。そしてそれらはファーストインプレッションだけでなく、長く使った先でも同じように感じられなければいけない。つまり、経年劣化が少なく、丈夫であることも絶対条件だ。
近年、世の中には気軽に買えるアイウェアブランドが増えた。そこで展開されているものは、流行を押さえ、つけ心地も悪くなく、そして何よりとても安い。子供用のメガネも展開しているので、お洒落なメガネをかけさせてもらえなかった自分の子ども時代を考えると、すごい時代になったなと羨ましく思う。
ただ、そこに今の私が求める「いいメガネ」はない。
大量生産・大量消費されるメガネではなく、一本一本に向き合い、真摯につくられたメガネを、私はかけたい。そんなメガネこそ長く愛せる気がするし、もしかしたら、ちょっと自分を好きになることが出来るかもしれないとさえ、期待してしまうのだ。
憧れを生む、ミスタージェントルマンアイウェア
「いいメガネ」を探す旅に出た私が最近見つけて、そしてこの記事を通してお勧めしたいと考えているのが、ミスタージェントルマンアイウェアのメガネだ。
ミスタージェントルマンアイウェアは、2012年にスタートした日本のアイウェアブランド。広島のオプティカルストア〈SENSE〉のオーナー・高根俊行氏が、感度の高いセレクトをおこなうだけに留まらず、自らデザインを手掛けることで始まったブランドだ。コンセプトは、『憧れを生み出す物』。展開されるメガネやサングラスは、高根氏が幼少期から憧れ 影響を受けてきた ミュージシャンや俳優、映画、音楽などにインスパイアされ、デザインされている。
初めて触れたとき、「いいメガネ」というのにここまで合うものはないのではないかと、私は感じた。
まず、現代に提案する新しいブランドであると同時に、古き良きものにインスピレーションを受けデザインされているので、普遍的な美しさがある。そして、そういったスタンダードなデザインを、現代の最高の技術をもって実現していることで、言わずもがな質がいい。デザイン、品質のバランスが、とてもいいメガネなのだ。
この記事をお読みくださっている方は、おそらくミスタージェントルマンアイウェアのファンの方か、これから購入をご検討されている方ではないだろうか。一度でもミスタージェントルマンアイウェアのメガネやサングラスに触れたことがある方ならば、上記の私のことばに、きっと共感いただけるはずだ。
試着をしてみれば、今までかけたことのあるさまざまなメガネとの違いを すぐに感じられる。
ミスタージェントルマンアイウェアのメガネは、軽やかに、まるでパーツの一部かのように、顔に溶け込む。どのモデルも、デザインと素材感のバランスがとてもすてきだ。そして我も主役と言わんばかりに、しなやかなテンプルや端正なヒンジ、ノーズパッドなどの要素も、静かに主張していて、うつくしい。カシメ丁番の仕様を見るだけでも、その細部までのこだわりと、技術の高さがよく分かるだろう。
触っていると、かけてみずにはいられなくなり、そして知らない自分に心を奪われてしまう。
まさに、『憧れを生み出す物』。
そしてミスタージェントルマンアイウェアを身につけた自分の姿もまた、ほかの誰かの憧れを生み出すのだろうと想像する。高根氏の幼少期のような、誰かの。
書いていて、気持ちが募る。ほ、ほしい。…そう、すこし脱線するが、この記事を書いている私は、まだ購入検討の段階である。だから、同じくご検討中のあなたと、情報を共有したい。
ここからは、憧れを生む、その美しさの秘密に踏み込もう。ミスタージェントルマンアイウェアのすべての土台は、その生産背景にあった。
鯖江市の世界屈指の工場
メガネ好きで、鯖江市を知らない方はまずいないだろう。イタリアや中国と並ぶメガネの名産地で、多くのブランドが、鯖江市内の工場でメガネフレームを生産している。その歴史は、およそ100年。人の手と時間をかけ手稲につくられることで、海外製と比べて耐久性に定評があるのが、鯖江ブランドの特長である。
しかし、その鯖江市のなかでも、さまざまな工場があることをご存知だろうか。鯖江市といっても工場はひとつではなく、さまざまな会社が、さまざまな工場を展開している。小さい工場、大きい工場、またファミリー経営の工場などなど。もちろん小さいから、大きいから、優れているわけではない。それぞれに特色があり、メーカーはコスト・品質のバランスを考え、工場を判断するわけだ。
私が思うにミスタージェントルマンアイウェアのこだわりは、まず、徹底した工場選びから始まっている。
ミスタージェントルマンアイウェアの工場選びは、とにかく、最高のものをつくることが出来るかという、その一点で決められている。そのため製造元となっている工場は素材によって、規模も会社も異なるのだ。
まず、金属製のフレーム(チタンフレームなど)は、〈浜本テクニカル〉という、鯖江市の中でも最大級の工場でつくられる。プラスチック製のフレーム(アセテート)は、〈谷口眼鏡〉。こちらは小規模ながら、プラスチックフレームならベストと信頼を寄せる工場だ。
鯖江製というだけではない、鯖江市の世界屈指の工場でつくられているという、自信とこだわりが、ミスタージェントルマンアイウェアにはある。
そうしてつくられるメガネやサングラスは、大量生産・大量消費の時代にありながら、ほんとうに「いいメガネ」を追求するデザイナー、そして職人の結晶であり、視力矯正という役割以上の価値を、私たちにもたらしてくれるだろう。
流行に左右されず、作り手の想いとともに意思が宿っているような、そんなミスタージェントルマンアイウェアのメガネ。華奢なメタルフレームからは、その優雅な佇まいに反して力強い存在感を感じられ、艶感が上品なアセテートフレームは、奥行きのある色味にいつまでも目を奪われてしまう。
やっぱりほしいな、どれにしようかなと、試着の手が止まらない。私が今狙っているのは、〈BRIAN〉か、〈BASQUIAT〉。でも、うーん、クラシックな〈WINK〉も捨てがたい。
これをお読みくださっているあなたは、何が気になっていますか?…それがどのモデルにしても、あなたぴったりの「いいメガネ」は必ずミスタージェントルマンアイウェアで見つかると、私は感じている。そしてそれをつけたあなたは、きっと昨日よりも、ちょっとすてきだ。
ミスタージェントルマンアイウェアは、通販サイトも用意されている。お店にどうしても出かけられない方は、通販で探してみてもいいかもしれない。
ミスタージェントルマンアイウェアのメガネを、もう一度かけてみた。やっぱり、なんだかちょっと、自分を好きになれる気がした。
山田ルーナ - 文
https://www.instagram.com/ymdluna/