ジョイエブリタイム株式会社

曲がり角の向こうへ!cornerが提案するヴィンテージメガネの新たな魅力

曲がり角の向こうへ!cornerが提案するヴィンテージメガネの新たな魅力

2023/09/30

2023年秋、新進気鋭のアイウェアブランドがローンチする。ブランド名は「<orner(コーナー)」。曲がり角を意味するその名のとおり『デザインの曲がり角』をコンセプトにアイウェアを展開するアイウェアブランドだ。(“corner”の“c”が“<”である理由は後述する)今回はデザイナーである山本真一路(やまもと しんいちろ)さんを取材し、何故このようなブランドを始めるに至ったか話を聞いた。見えてきたのは、ブランドルックのややアウトローな雰囲気とは裏腹にアイウェアと実直に向き合う、真面目な姿だ。

「corner」デザインの曲がり角

アイウェアブランド「corner」は、2022年に立ち上がったばかりの新しいブランド。今年2023年10月の展示会でリローンチし、正式に世の中に発表される。

「corner」の拠点は、福岡。福岡市内のアパレル関係者や美容師、そしてメガネマンなどファッションカルチャーの作り手たちが集い、今かけたい本当にカッコいいメガネを展開していく。

 

デザイナーは、福岡と山口でアイウェアストアを展開する『POTATO MEGANE(ポテトメガネ)』の山本真一路さんだ。『POTATO MEGANE』は知る人ぞ知る眼鏡屋で、コンセプティブな店内デザインやセレクト、また魅力的なスタッフにより人気を集めている。

 

「『corner』というブランド名も『POTATO MEGANE』のように覚えやすく愛される名前がいいなと思って決めたんですよ」と山本さん。ただそこには同時に、明確なコンセプトがあった。

 

「『デザインの曲がり角』をテーマに商品展開をしていきたいと考え、このブランド名に決めました。“corner”の“c”が“<”なのは、ブランドの潜在的なエッジをより強調し、デザインの細部や背景により注目したいと考えたから。ただ曲がり角を意識するだけではなく、その先の新鮮な発見や驚きまでデザインしたいと思っています」

「corner」」……“c”が“<”であることで、確かによりシャープな視点を感じることができる。そのロゴを眺めているだけでも、曲がった先に何があるのか心が躍る。

 

しかしそもそも、“どのような”デザインの曲がり角なのだろう?「corner」のアイウェアを紐解くと、避けて通ることのできない「ヴィンテージメガネ」というキーワードがあった。

ヴィンテージメガネを、現代的な視点で

「corner」の特徴の一つに、シリーズ構成がある。

 

このブランドには二つのシリーズ【Reserch】と【Sublimation】があるのだが、全く別のものを展開しているわけではなく、必ず一つのヴィンテージメガネをベースに二型モデルを製作しているのだ。つまり一つのヴィンテージメガネに対してそれぞれアプローチの違うデザインを行なっているということである。一方は、【Reserch】つまり研究し復刻すること。そしてもう一方は【Sublimation】……徹底的な研究をもとにオリジナリティあるものへと昇華すること。

なぜヴィンテージメガネをベースにしているのかという問いに、デザイナー山本さんはこう答える。

 

「福岡には良い古着屋が沢山あるんですが、そういうところで売ってるヴィンテージメガネって、カッコいいけどかけられないんですよね。そこには当時の技術やクオリティ、また単に経年劣化という問題があって、レンズの入れ替えやフレームの調整なんかはヴィンテージメガネだと難しいケースも多い。だけどやっぱりヴィンテージメガネってカッコいいものだし、ファッション好きな仲間内での人気も高かったから、ちゃんとかけられるヴィンテージメガネを自分の手で作りたいという想いがあったんだと思います」

 

経年で水分が蒸発してしまっているという問題や、当時の作りの甘さなどで、伊達メガネとしては耐えられるけれどレンズを入れるとなるとまず実用に向かないヴィンテージメガネ。自身強度の近視だという山本さんは、ヴィンテージメガネの雰囲気はそのままに、現代においてちゃんと使うことのできるアイウェアを目指したのだそうだ。

 

そこで生まれたのが、先述の二つのシリーズ【Reserch】と【Sublimation】である。

研究と昇華、どちらにも同じくらいの熱量を持って

ヴィンテージメガネはファッション的にも流行のアイテムなので、価格帯問わず多くのブランドで各モデルをベースとしたデザインを見かける。しかし中には、ただ単にヴィンテージメガネをトレースしただけのようなものがあるのも事実だ。【Reserch】シリーズと【Sublimation】という二軸でヴィンテージメガネにアプローチする「corner」は、どのように向き合っているのだろう?

 

「ただ単にトレースするだけでは意味がないと考えています。特に【Reserch】シリーズにおいては強くこだわっていますね。ヴィンテージメガネの風合いを現代に取り入れるには全く同じものを作っても意味がないので、絶妙な調整を随所に盛り込むようにしています」

個人的に興味深かったのは、【Reserch】の方が【Sublimation】よりもデザインにかかる時間が長いのだということ。これは自分でも驚きだったと、山本さんは笑う。

「完全にオリジナルのものを作るんだから【Sublimation】への思い入れの方が強くなると最初思っていたんですが、結果同じくらいでした。【Reserch】も【Sublimation】も、ヴィンテージメガネにとことん向き合ったからこそ生まれた自信のあるシリーズです」

 

実際山本さん自身は【Reserch】を多く愛用しており、カラーレンズを入れたスタイリングがとても似合っていた。ヴィンテージデザインに真面目に忠実に、だからこそ現代的な遊び心を加えるだけの余白を持たせることに成功した「corner」のアイウェアは、ファッションを愛する私たちに新しい景色を見せてくれそうだ。そう、それはまさに、デザインの曲がり角の向こう側なのかもしれない。

とことん考えたからこそ、想像できない展開をより楽しめる

「corner」は問う。

 

日常で、身の回りの物のデザインについて考えたことがあるだろうか?
​人々にとって、考える時間は有意義で心豊かな事。
メガネを通してそのきっかけになる事がcornerの存在意義。

 

人々にとって豊かな考える時間を与えてくれる「corner」のアイウェアだが、しかしそれをまず実践しているのはデザイナー山本さん自身だろう。

 

「ヴィンテージメガネについてとにかく考えて、ちゃんと解釈したいんです。その上で出会えるものにこそ新鮮な驚きや喜びがあると、僕は思っています」

曲がり角の向こうに、何が待っているだろう?いくら考えても学んでも、デザインがくれる感動はきっと想像を上回り、そしてそれをきっかけにまた考え、さらに感動する。道を歩くたび、曲がり角を曲がるたび、そんな心豊かな連鎖は続いていくのかもしれない。

「corner」は曲がり角の向こう側を見せてくれるブランドだ。発売開始を、今から心待ちにしたい。

 

 

次回は各シリーズのモデルについて、詳細をご紹介する。どうぞお楽しみに!

山田ルーナ - 文

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