ジョイエブリタイム株式会社

大胆さと繊細さを併せ持つ、DIFFUSERの絣染グラスコード。

大胆さと繊細さを併せ持つ、DIFFUSERの絣染グラスコード。

2023/01/20

アイウェアアクセサリー専門ブランド DIFFUSER(ディフューザー)より、グラスコード「STRIPE DYEING GLASS CODE」をご紹介したい。「GRADATION DYEING GLASS CODE」「VINTAGE DYING LINEN GLASS CODE 」に続く、かすり染めグラスコード第三弾となる本作。京都の熟練の職人の手しごとと、東京に拠点を置くDIFFUSERならではの 現代的な感覚との化学反応に、心躍ること間違いなしだ。

かすり染めシリーズ第三弾 - 絣染の新しい魅力

かすり染め(絣染)の手順については、FEATURE記事『DIFFUSER新作、伝統技法「かすり染め」によるグラデーションのグラスコード』をおさらいしたいところだが、平たく言えば かすり染めとは、1本の糸を場所ごとに複数の色で染める技術、そしてその糸による織物の総称である。手作業で染めていくので、染み込む色の深さも職人の加減次第。非常に繊細な感覚を必要とする、日本が誇る伝統技術だ。

 

この伝統技術に魅せられたデザイナー広瀬氏が、京都のとある工場との出会いにより始まった DIFFUSERの かすり染めシリーズ。グラスコードを得意とするDIFFUSERだが、これらはブランドの中でも特に品があり、佇まいの美しいシリーズだと、私は思う。

 

しかし、いわゆる かすり染めをイメージすると、想像とのギャップに驚くはずだ。

 

おそらく一般的な かすり染めのイメージに最も近いのは、色の移ろいが美しい「GRADATION DYEING GLASS CODE」。シリーズ最初のグラスコードである。その発色の美しさは日本の和装なども連想させ、海外の人気も高い。

|第一弾・GRADATION DYEING GLASS CODE

けれども次作「VINTAGE DYING LINEN GLASS CODE 」は、かすり染めだと言われなくては分からないような斑模様に仕上がっている。まるで迷彩柄。リネンを支持体にあえて純粋な美しさを排除して染められた糸は、ヴィンテージのような風合いをもつ。

|第二弾・VINTAGE DYING LINEN GLASS CODE

そして本作「STRIPE DYEING GLASS CODE」である。前作よりは かすり染め然としているけれど、でも日本らしいとは決して言えない、珍しいデザイン。奇抜といっちゃ奇抜。その名のとおりストライプ状に色が切り替わっていく様子は、見ていて気持ちが良いほどだ。

|第三弾・STRIPE DYEING GLASS CODE

それぞれに かすり染めの新しい魅力に触れられるようなアイテムに仕上がっているが、「STRIPE DYEING GLASS CODE」は、特に驚きをもって伝統技法を味わえるアイテムだと言えるのではないだろうか。

 

このグラスコードについて、その製造方法に もう少し踏み込んでみよう。

伝統技法・かすり染めで表現する「幅」

本作「STRIPE DYEING GLASS CODE」を、よく見てみたい。
遠目で見ると縞模様にバツッと切り替わっているが、近くで見ると、柔らかなグラデーションの糸の上に 等間隔で黒色が載せられていることがわかる。ハッキリと強そうに見えて、その根っこには美しい移ろいがあるのだ。

 

この「幅」は、3回もの染めを重ねることで表現されている。おそらく美しいグラデーションを仕上げたあとに、あえてそれを断ち切るようにして、黒色を入れているのだろう。それはとても勇気のある作業に違いない。「STRIPE DYEING GLASS CODE」は、手しごとだからこそ叶う微妙で難しい工程を経て、作られていた。

 

大胆さの中に繊細さを併せ持つ、一本の糸。もちろん手作業なので、一本一本 柄の出方も異なる。そこに描かれるストーリーは、人の魅力さながら、意外な発見をもって飽きることなく楽しむことができそうだ。

 

パッと見て分かった気にならずに、その奥にある儚い移ろいにまで、目を向けてみたい。熟練の職人による日本の伝統技法・かすり染めだからこそ表現できる「幅」は、私たちの生活に、視野の広ささえももたらしてくれそうだ。

「伝統」も、ビビッドに昇華する

細かい仕様に関して最後に付け足しておきたい。
本作「STRIPE DYEINGGLASS CODE」の素材は、日本産ポリエステル。日本の伝統技法であるかすり染めに用いるのは珍しいが、肌触りが良く柔軟性があり、何より強度が高いというメリットをもつ。例えばブラックカラーのアセテートフレームメガネや、スモークレンズのサングラスなどに合わせて、遊び心あるシティボーイスタイルを楽しみたい。

またブラックカラーの金属パーツにも注目だ。このグラスコードを引き締める黒色の染めにリンクする、シックなメタルカラー。地の色となるグラデーションに自然と目がいくようなデザインとなっており、その鮮やかさをより味わうためのキーとなっている。

糸の編み方には少し日本らしさがあり、その陰影により、ストライプの大胆さと 繊細な移ろいとが さらに引き立っているように思う。近づかないと分からないが、そこもまたミソだろう。

「伝統」もビビッドに昇華するDIFFUSER。伝統技法だという意識を持たずに、「なんかいいな」という感覚で手に取ってみてほしい。大胆さと繊細さを併せ持つ本作は、まさに化学反応。熟練の職人と 現代に目を向けるDIFFUSERだからこそ生み出すことができる、まったく新しい世界観だと感じる。眺めるほどに引き込まれていくようなその一本のストーリーに、心を預けてみたい。自分の中にも隠れている 大胆さと繊細さにまで、気づくことができるかもしれない。

 

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STRIPE DYEING GLASS CODE

 

■PRODUCT NUMBER
SG1135

 

■PRICE
¥6,000(+tax)

 

■COMPOSITION
・ Japanese polyester cord
・Japanese brass parts
・Made in Japan

 

■COLOR
・A/ Black & Dark Grey & Light Grey
・B/ Black & Blue & Light Grey
・C/ Black & Green & Light Grey
・D/ Black & Brown & Light Brown
・E/ Black & Red & Light Brown
・F/ Black & Yellow & Light Brown

 

■SIZE
72cm

 

山田ルーナ - 文

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