ジョイエブリタイム株式会社

AKONIをかけるあなた自身について。普遍的なロマンを落とし込んだ、2023年新作3型。

AKONIをかけるあなた自身について。普遍的なロマンを落とし込んだ、2023年新作3型。

2023/08/10

スイス発のアイウェアブランド〈Akoni Eyewear(以下 AKONI / アコニ)〉の新作3型が発売された。メガネというプロダクトにとどまらないその深い美学で、昨年の国内展開開始からファンを増やし続けている〈AKONI〉。国内での知名度が高まってきた今、改めてその魅力に迫る。 

AKONIをかけている人

美術教育関係の仕事をしている知人と、先日久しぶりに会う機会があった。メガネ姿が定番の男性で(その人のイラストを描けと言われたらまずメガネを描くだろう)その日もメガネ姿。格好は白シャツにチノパン、足元はスニーカーだったろうか、それに確かレザーのリュックを背負っていた気がする。カジュアルながらクリーンなスタイリングだ。相変わらずの爽やかな雰囲気に心地よさを感じていると、ふと、いつもとどこか違うことに気がついた。なんというか、いつもの爽やかさに、少しの重厚さが増しているような感じ。それは知的さとも言い換えられるのかもしれない。

 

ジロジロ見るわけにもいかないので、その印象を作っていた些細な変化に気がつくまでに少し時間がかかってしまったのだが、別れ際に私はようやく正解を見つけた。

 

「メガネ、変えました?」

 

……すると男性は驚いた顔をして頷き、すかさず投げた私の「どこのですか?」という問いに「〈AKONI〉っていうところのもので」と答えたのだった。

 

私は、先ほど自分が感じたその人の印象の変化と、その理由に、膝を打ちたくなるほど納得した。〈AKONI〉をかけているんだもの、これまでより素敵に見えるに決まってる。そして同時に〈AKONI〉のブランドとしてのスタンスにも、共感することができた。美術教育関係の仕事をしていてセンスと知性のある人……〈AKONI〉は持つ人を選ぶようなブランドだと思うが、実際にそのような人がかけると、やはりその魅力を発揮するのだな、と。だってその人は〈AKONI〉が本当に似合っていたのだ。

その美しさを誰がかけても発揮するように〜長さ調整可能なテンプル〜

さて、前置きが長くなってしまったが新作に話を移そう。

 

〈AKONI〉から今回発表された新作「Hubble」「Copernico」そして「Alpha」の3型。まずは「Hubble」と「Copernico」についてご紹介したい。

 

この2作の大きな特徴は、なんといっても長さ調整可能なテンプルだ。

 

一般的なメガネは、おそらくメガネユーザー全員が経験していることだろうが、購入後眼鏡屋でテンプルを調整する。一旦テンプルを真っ直ぐにしてから、ユーザーの耳の位置で新しく折れ目を作るのだ。それは買ったままの状態では耳にあたる部分の位置が合わないからで、しかしこれは不特定多数のユーザーを想定して作っている以上仕方のないこと。またこの部分は特にかけ心地に影響するので、購入時だけでなく、定期的にメンテナンスをしているという方も多いだろう。

 

そこで〈AKONI〉が生み出したのが「Hubble」と「Copernico」に見られる長さ調整可能なテンプルだ。…実は長さ調整可能なテンプル自体は珍しいものではないのだが、〈AKONI〉のテンプルはデザインとしての洗練度が高いことが特徴的。例えば調整のためのネジひとつとっても、無駄がなく非常に美しいのである。

この背景にあるのはやはり〈AKONI〉の深い美学だ。完成されたテンプルからは、メガネという完璧に美しい工芸品を作ろうという気概を感じられる。テンプルの調整は今まで仕方のないことだとされてきた部分だが、そうするとどうしても、本来のデザインが意図しない方向にずれてしまう。太さの絶妙な移ろいによる、見た目の緩急。細部までのこだわり、その美しさをそのまま味わってほしいという願いから生み出されたのが、今回の〈AKONI〉のテンプルなのだ。

デザイン背景にある芸術性と、限定デザイン

各モデルのデザインインスピレーションを見てみよう。

 

まず「Hubble」は、ポーランドの映画音楽作曲家でジャズピアニストのクシシュトフ・コメダが作曲時にかけていたという、なめらかなブローフレームからインスピレーションを受けている。クシシュトフ・コメダというと、1960年代の最も重要な音楽家である。「Hubble」はこの時代を象徴するかのように、楽観主義、反抗、進歩の3つの要素を複合的に捉え、ミッドセンチュリーな雰囲気に仕上げた。日本製アセテートによる太いブロウラインとチタン製のテンプルが、古き良き時代の知性を感じさせる。

実は今回「Hubble」には限定モデルが用意されており、シリアルナンバーが刻印された200本限定でスペシャルなデザインを楽しむことができる。この限定デザインは有機的な模様が特徴。日本の職人が表面を削って仕上げることで、流れるように滑らかな触り心地が実現している。その彫りが生み出す繊細な陰影も、ぜひ味わってみてほしい。

ちょっと余談だが、ヨロイの部分は〈AKONI〉と同じくスイスのオーデマピゲより、ジェラルド・ジェンタがデザインした名作ロイヤルオークにインスパイアされているそうだ。絶妙につけられた角度と平面性、上質感。本物志向の大人なら垂涎ものな細部なのではないだろうか。

 

「Hubble」は奇抜なデザインではないが、それゆえにその芸術性が際立つ。360度美しいデザインを堪能していただきたい。

次に「Copernico」は、伝説の映画監督ハワード・ホークスによる名作映画『赤ちゃん教育』(1938)の劇中で「俳優ケーリー・グラントがかけた、ハロルド・ロイドをモデルとした丸メガネ」をイメージソースとしている。ただハロルド・ロイドの丸メガネにインスピレーションを受けたのではなく「グラントがかけたロイドメガネ」というところがミソで、ハンサムなグラントが葛藤しつつも演じた、その容姿とは相反するチャーミングで控えめな雰囲気を、デザインに落とし込んだようだ。

どちらのモデルも色褪せない美しさを感じられる。あなたの思うロマンをメガネに重ねて、日常に取り入れることができそうだ。

「Alpha」と華麗なるギャツビー

最後にご紹介するのがアセテートフレームの「Alpha」。これはフィッツジェラルドの傑作「華麗なるギャツビー」に見られる1920年代の文化や精神(ジャズ・エイジ)がインスピレーションとなっており、あの時代の反逆心や自由、そして喜びを現している。

このモデルにおいて特筆すべきはテンプルのデザイン。光を繊細に屈折させるような角度、膨らみ、太さの強弱が美しいだけでなく、先端まで存在感のあるオリジナルの芯材が見どころだ。アセテートのため芯材が透けているのが、とても綺麗。これには「芯張り」という特殊な技術が用いられており、一度作ったテンプルを真ん中で切断し、そこに芯材を置いてもう一度張り直すのだそうだ。

先ほどの調整可能なテンプルも含め、ここまでこだわり抜くのがやはり〈AKONI〉。上質で華やかなテンプルを透かし向こう側を見ていると、ギャツビーが湾の向こう側の美しい光を眺めながら、過去の幻影に思いを馳せていたあのシーンを彷彿とする。

 

こちらもとても美しい一本だ。

普遍的なロマンを落とし込んだ〈AKONI〉2023年新作3型

新作3型とも、普遍的なロマンを落とし込んだようなフレーム。ここで今一度、〈AKONI〉をかける自分自身のことを考えてみたい。私はこれらのメガネの魅力を、最大限発揮することができるだろうか?思えばこの3型とも、自分自身や時代、文化に真剣に向き合ってきた人物をインスピレーションとしている。私もまた自分自身に向き合い、〈AKONI〉が似合う自分になるために丁寧に生きよう。

 

……そのようにして〈AKONI〉のアイウェアは暮らしへの姿勢にまで影響し、そして必ずや良い変化を、あなた自身に与えてくれるだろう。

山田ルーナ - 文

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