クラシカルで、今っぽい、DIFFUSERのロールケース
2021/07/12
どんなものも大らかに、やさしく包み込んでくれるような存在が、やはり好きだ。適応力が高く、スマートで、こちらがどんな要求をしても、しっかりフィットしてくれる。装いも絶妙にセンスがよく、こだわりの「本物」を身につけていることが、すぐに分かる。クラシカルな雰囲気ながら今っぽくもある、その佇まいは、きっとどんな人も惹きつけてしまうだろう。
さて、これは人の話ではなく、メンズメガネケースの話だ。
今回の記事では、〈DIFFUSER(ディフューザー)〉の「OIL LEATHER ROLL EYEWEAR CASE」をご紹介。この夏の新作として、ロールケースが登場した。
すべてのメガネに、ロール型アイウェアケース
〈DIFFUSER(ディフューザー)〉の新作として登場したこのケースは、ロール型と呼ばれる構造のメガネケースだ。一枚の革を巻物のように、くるりとゴムテープで巻きつけて使うので、アイウェアのサイズを問わず収納することができる。
ファッションとしても、機能としても、さまざまなメガネを身につける方は多いのではないだろうか。すこしハードな印象のアセテートフレームや、華奢なチタンフレーム。そしてそれが普段使いのメガネなのか、伊達メガネなのか、はたまたサングラスなのかでも、フレームの種類は多岐にわたる。
そういったメガネたちをそれぞれ持ち運ぶとき、我々はその形状に合わせてメガネケースを選んできたわけだが、このロールケースなら、ひとつで様々な種類のアイウェアを格納できるというわけだ。
小さなフレームのときは、ゴムをキュッときつく。反対に、大きめなフレームのときにはゆったりと巻く。そういったサイズ調整が可能なので、無駄な空間も取らず、ぴったりフィットするかたちでメガネを持ち運ぶことができる。
もちろん、以前ご紹介したハードケースのように頑丈ではない。ただ、日本産牛革のもつ弾力性を生かし、日常使いには不便のないセミハードタイプに仕上がっている。
一般的なロールケースに比べ横幅が広めなので、対応できるアイウェアの種類が多いことも嬉しい。
どんなメガネも、サングラスも、大らかに受け入れ、しっかりとフィットしてくれる懐の深さ。そんな人…いや、そんなメガネケースを探していた!という方には、打って付けのアイテムだ。
そしてその魅力は、機能に止まらない。
〈DIFFUSER〉というブランドらしい?そこまでやるのかというこだわりが、今回の新作にも詰まっている。
メイドインジャパン - ほんとうに良いもの
こちらのウェブサイトをご覧いただいている方の中には、すでに〈DIFFUSER(ディフューザー)〉のアイテムを愛用されている方も少なくないのではないだろうか。
〈DIFFUSER〉は、2012年にスタートしたアイウェアアクセサリーブランド。メガネやサングラスなど、ファッションアイテムとして選択肢の多いアイウェアに比べ、その関連グッズが魅力的ではないという今までにない視点から、メンズファッションを切り口として、男性に向けグッズを展開している。
従来のアイウェアアクセサリーに比べ価格帯は高いが、その徹底的なこだわりと質感は、他の追随を許さないようなところがある。
「OIL LEATHER ROLL EYEWEAR CASE」も、まさにそんな〈DIFFUSER〉らしいメガネケース。 特筆すべきは、そのパーツだ。大半を占める日本産牛革については後述するが、その他の素材である内側の柔らかいパイル地や、革を留めるしなやかなゴムテープも、すべて国産で揃え、それらを国内で仕上げている。
こういったアイテムはやはり、コストや、揃える手間などの問題で、国外のパーツを用いることも多い。メインである革でさえ、合皮でつくられていることも珍しくないのだ。
しかし〈DIFFUSER〉は、すべてこだわりのメイドインジャパン。
デザイナーがほんとうに良いものを探した結果、こんなアイテムに仕上がった。安心と言ったらすこし変だけれど、丁寧で美しい日本の仕事を、存分に感じられる、とても贅沢なメガネケースとなっている。
時代に捉われず「本物」を求める大人の男性にこそ、日常使いしていただきたい アイウェアアクセサリーだ。
コンビネーション鞣しの日本の牛革
「OIL LEATHER ROLL EYEWEAR CASE」という名前の通りメインの素材となっているオイルレザー。このアイテムに使われている革は、通常の鞣しではなく、クロームの分量を抑えつつ染色段階で合成タンニンを多く含ませる、コンビネーション鞣しという鞣し技法を用いている。結果、程よいコシが出て、くるっと巻きつけるこの形状に最適の革質となるのだ。
その上質な質感、手触りは、やはり丁寧につくられたこその魅力が詰まっている。
「OIL LEATHER ROLL EYEWEAR CASE」のカラー展開は6色。存分に選ぶことができる十分な選択肢が用意されている。どのカラーを選んでも、それぞれの経年変化を楽しめるだろう。
DIFFUSERならではのカラーリングを楽しんで
さいごに触れておきたいのが、国産牛革の本体と、ゴムテープ、そして内側のパイル地のカラーコントラスト。
「開けるときのワクワク感」をここまで感じるのは、この〈DIFFUSER(ディフューザー)〉というブランドくらいなんじゃないだろうかと、筆者はいつも思う。遊びの具合が、絶妙なのだ。たとえば「Camel & Beige」は、落ち着いたブラウン系でまとめられていて、きっとそれだけならあまり面白くないが、赤いゴムテープがちゃんとアクセントになっている。このゴムテープがなければ、やっぱりちょっと寂しいし、別の色だとしても、あまりしっくりこないだろう。ブラウン系に赤色という抜群の組み合わせが、面積比も含めて、最高に心地よいのだ。
反対に「Brown & Red」は、外見だけだと少し渋いが、内側のパイル地の赤色がとても効いている。
他のどのカラーも「持ちたい」と思わせられる。
金箔押しのロゴも、高級感があって良い。ラグジュアリーな雰囲気と、大人の余裕ともいえるような小慣れ感…今までのアイウェアアクセサリーにはない、ファッション的なおしゃれさが、〈DIFFUSER〉唯一無二の魅力だ。
以上、新作の「OIL LEATHER ROLL EYEWEAR CASE」をご紹介した。
昔からあるクラシックなデザインだが、同時にどこか新しさを感じるのは、〈DIFFUSER(ディフューザー)〉のロールケースだからだろう。
懐の深いアイテムだからこそ、ずっとメガネケースとして使うのではなく、あるいはペンケースにしたりしてもいいかもしれない。ずっと手元に置いて、ふと使って、だんだんと育っていく。メインでなくとも、いつもそこにある安心感を、このアイウェアケースはやさしく与えてくれる気がする。
全国販売店、及びオンラインストアで発売中。
山田ルーナ - 文