ジョイエブリタイム株式会社

「喜び」を届けるメガネ。三工光学でつくられるコンビフレーム

「喜び」を届けるメガネ。三工光学でつくられるコンビフレーム

2021/08/30

先日FEATURE記事「静かな大人のロックンロール。ミスタージェントルマンアイウェア MICK 新色」でご紹介したミスタージェントルマンアイウェア(Mr.Gentleman EYEWEAR)の〈MICK〉のように、このアイウェアブランドには アセテートとチタンのコンビネーションモデルがいくつかあり、アイコン的な存在となっている。そこで今回は、このコンビフレームをつくっている工場をご紹介したい。ミスタージェントルマンアイウェアのアイテムをつくる上で、大切にしていることは何なのか? 主な製造を担当している〈三工光学(さんこうこうがく)〉という工場に、話を伺った。

日本が誇る眼鏡産地「鯖江」

ミスタージェントルマンアイウェア(Mr.Gentleman EYEWEAR)のコンビフレームをつくっている〈三工光学〉は、世界でも有数の眼鏡産地、福井県鯖江市にある工場だ。1923年創業の もうじき100年を迎える老舗で、業界初のセルロイド眼鏡を製造したのもこの工場。そのほか1978年には細リムフレームの開発、1980年にはバネ材眼鏡枠の開発など、国内でも圧倒的なシェア率を誇る鯖江において 当時から現在までその先端を走り続けてきた。またウェブサイトの言葉を借りるならば、「近年ではカーボン素材の眼鏡など既成の概念にとらわれない、あたらしい眼鏡づくりにチャレンジ」している。
鯖江の中では規模の大きい工場で、多くの優れた職人に、伝統的な高い技術が伝えられていることが特長だ。確かな技術により しっかりと支えられているからこそ、前述のように 常にあたらしいことに挑戦することが出来るのだろう。そして、アセテート×チタンのコンビネーションフレームもまた、そうした技術に支えられている。

「生きている」素材を組み合わせる

〈三工光学〉は、現在主に アセテート×チタンのコンビネーションフレームの製作を担当している。
難しいのは、「生きている」とも言われるアセテート生地を、他の素材と組み合わせること。アセテート生地はさまざまな条件により収縮する素材で、そのため季節ごとの温度や湿度なども念頭に入れ、加工をしなければならない。他の素材と合わせるには尚更 切削や研磨の具合を細かく調整することが求められるので、経験や技術は必須だ。
経験豊富な人でなくては、決してつくることが出来ないメガネ。

ミスタージェントルマンアイウェア(Mr.Gentleman EYEWEAR)のコンビネーションフレームのメガネは、そういうメガネなのだ。

幾多の製造経験と、蓄積の証

抜群の掛け心地で人気を集める ミスタージェントルマンアイウェア(Mr.Gentleman EYEWEAR)のメガネだが、その掛け心地の秘密は、絶妙な傾斜角にもあるらしい。
〈MICK〉を例に出そう。フロントが通常よりも傾いていることをお分かりいただけるだろうか。

この作業、簡単そうに思えて、実はとても難しい作業だという。鎧のパーツを捻ることで角度をつくるらしいのだが、とても繊細な手作業なので、職人の中でも熟練の技術を必要とする。先の「生きている」素材の扱いと同じく、長い歴史をもつ〈三工光学〉だからこそ実現できる傾斜角だと言えるだろう。

 

ミスタージェントルマンアイウェアと〈三工光学〉の最初の仕事は、ベータチタンの商品だった。ベータチタンとはピアノ線のように形状記憶性のあるチタンで、それを使用したテンプルを依頼したところ、理想以上の絶妙なバネ具合で仕上がってきたという。

 

やはり工場というものは 独自のノウハウがあるため、それぞれに特徴があり、同じものを同じ素材で依頼したとしても 同じ質感で仕上がってくることはない。個々の技術やクセはもちろん、メーカーとの相性もあるだろう。だからミスタージェントルマンアイウェアは、実際に足を運んで、目で見て、その感覚を何よりも大切にする。先のテンプルとの出会いのあと、ミスタージェントルマンアイウェアは〈三工光学〉の技術に惚れ込み、メガネの制作を依頼することになった。

|工場を視察するミスタージェントルマンアイウェア デザイナー・高根(こうね)氏

〈三工光学〉の職人に、ミスタージェントルマンアイウェアのメガネの絶妙な傾斜を生み出す秘訣をお聞きしたところ、「幾多の製造経験によるものとその蓄積の証だと思います。」と自信をもってお答えいただいた。
経験に裏打ちされた技術と、その誇り。〈MICK〉も、そのほかのコンビフレームも、〈三工光学〉との出会いがあってこそ生み出された名作かもしれない。

そのメガネで「喜び」を届ける

メガネづくりにおいて〈三工光学〉が大切にしていることは、『「喜び」を感じるものづくりを続けていくこと』だという。ユーザーも、作り手も、双方が喜べるメガネづくり。そのために、さまざまな視点からアプローチをし、常にあたらしい可能性を模索している。

 

〈三工光学〉の職人に、ミスタージェントルマンアイウェア(Mr.Gentleman EYEWEAR)を面白く感じるところはどこかお聞きすると、作り手の視点ならではの、非常に納得できる答えが返ってきた。

 

「ファッション性、優れたデザインの中において、ファッション性だけが先行するのではなく、伝統的な製法を重んじ、品質において高いこだわりをもっていること。」

 

伝統的な製法を重んじ、品質において常に高いこだわりをもっているのは、〈三工光学〉も同じだろう。本物を愛するユーザーに「喜び」を届けるために、彼らは同じ志をもつ者同士でメガネをつくっていく。

愛知県の〈メガネのジンノ〉に取材させていただいた時も思ったのだが(FEATURE記事「愛知県東海市「メガネのジンノ」で選ぶ、ミスタージェントルマンアイウェア」)、ミスタージェントルマンアイウェア(Mr.Gentleman EYEWEAR)のメガネは、非常に玄人受けが良い。メガネを知っている人であればあるほど「欲しい」「掛けたい」と思うアイテムが揃っている。

 

今回ミスタージェントルマンアイウェアのコンビフレームを製造する〈三工光学〉に話を聞き、その理由がまたすこし分かった気がした。

 

ファッションだけでもない、ユーティリティだけでもない、「アイウェア」というアイテムの究極のかたちを、私たちはミスタージェントルマンアイウェアのアイテムに見出すことができる。そしてそれは、デザイナーやブランドだけの想いではなく、職人ら作り手も同じ志をもつからこそ 成せることなのだ。

デザインも、品質も、どこにも妥協しないメガネ。
ミスタージェントルマンアイウェアは、鯖江から世界へと、これからも「喜び」を届けていく。

 

山田ルーナ - 文

 

・三工光学ウェブサイト
https://www.sankokogaku.co.jp/index.html

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