Mr.Gentleman EYEWEAR10周年記念メガネクロス。MetropolitanCROSSbottleの特別な30cmx30cm
2022/07/10
「磨く・着る・飾る」をコンセプトにクリーニングクロスを展開する『MetropolitanCROSSbottle(メトロポリタンクロスボトル)』。先日このFEATUREページにデザイナーGUSSY氏のインタビューを掲載したが、取材をとおして、筆者もすっかりファンになってしまった。商品もデザイナーも魅力たっぷり。人気を増やし続ける理由が分かる気がする。
今回はそんな『MetropolitanCROSSbottle』から、限定のコラボレーションアイテムにフィーチャーしたい。
コラボ相手はお馴染み『Mr.Gentleman EYEWEAR(ミスタージェントルマンアイウェア)』。
この度発表された限定デザインのメガネクロスは、『Mr.Gentleman EYEWEAR』の10周年を記念するアイテムである。
『MetropolitanCROSSbottle』らしい両面プリントのクロスには、『Mr.Gentleman EYEWEAR』というアイウェアブランドを象徴する要素が、沢山詰まっているようだ。
本記事ではGUSSY氏の話を交えつつ、このスペシャルなメガネクロスについてご紹介する。
メガネクロスの「サイズ感」とMetropolitanCROSSbottle
『MetropolitanCROSSbottle』は2014年の立ち上げ以降、さまざまなブランドや企業、アーティストとのコラボレーションアイテムでも広く知られている。次回こちらのFEATURE記事でもご紹介予定だが、最近だとあの『PUNK DRANKERS(パンクドランカーズ)』とのコラボでも盛り上がっていた。
思うに、クリーニングクロスというアイテムは汎用性が高い。「磨く」という行為は日本人にとって馴染み深く、さまざまなシーンに取り入れることができるからだ。
ただやはりもっとも馴染み深いのは、メガネクロスだろう。
メガネやサングラスはもちろん、携帯やPCのディスプレイなどを磨くのに使う小さなクリーニングクロス。アイウェアに馴染みがなくとも触ったことがある方は多いのではないだろうか。
ただ、一般的なメガネクロスには、ある懸念点がある……。それは、たいていデザインが可愛くないということだ。メガネを買ってついてくるもののほとんどは、当たり障りのないカラーの無地。テンションを上げようにも上がらないものばかりなのである。
そんなメガネ業界で現在注目を集めているのが『MetropolitanCROSSbottle』。「磨く・着る・飾る」をコンセプトに作られるクリーニングクロスは、これまでのメガネクロスには考えられないほどポップで楽しいデザイン。つい持ち歩きたくなるアイテムが揃う。
その一番の特徴として挙げられるのが、「サイズ感」だ。
『MetropolitanCROSSbottle』のクリーニングクロスは、主に45cm角か50cm角。これは大体バンダナくらいのサイズで、つまりメガネクロスにしては少し大きい。だけどデザイナーGUSSY氏は、とにかくこのサイズ感にこだわっていた。
「パッと見でクロスって分かるものは嫌だったんです。広い意味でクリーニングクロスを作っているから、メガネクロスのサイズ感を意識する必要もありませんでした。だから、45cm以下のものは作ってこなかった。そんな考えの中、初めて30cm角に挑戦したのが、去年の秋です」
メガネクロスにも使いやすい30cm角が発表されたのは、ほんの最近。この新しいサイズ展開に喜んだ一人が、『Mr.Gentleman EYEWEAR』のデザイナー高根俊之氏だ。
今回のコラボアイテムは、30cmx30cmのサイズで作られている。
メガネクロスとして使いやすく、また飾っても楽しいサイズ感。これは、高根氏念願のサイズ感であった。
10周年限定アイテム。コラボ2回目にして念願の30cmx30cm
『Mr.Gentleman EYEWEAR』と『MetropolitanCROSSbottle』のコラボレーションは、実は2回目だ。 1回目は『MetropolitanCROSSbottle』の立ち上げからすぐの頃。45cm角で製作された。
「メトロポリタンクロスボトルの最初のコラボ相手でした。とても嬉しかったですね。いつもカッコいいお店に置いてあるカッコいいメガネで、ブレない軸のようなものをいつも感じていました。そういうところとコラボできるというのは、駆け出しの身としてとてもありがたかったです」
1回目のコラボは大成功。おそらく高根氏もGUSSY氏に共感したのだろう。それから数年経ったが、ずっと「またやろう」という話を重ねていたそうだ。
「高根さんはずっと、メガネ拭きとして使いやすい小さいサイズが欲しいとおっしゃっていました。だけどGUSSYとしては、小さいものは作りたくない。だけど去年、ここまでブレずにやってきたからそろそろいいかなと思って、試しに30cm角を作ってみたんです。結果メガネ業界には特にウケがよくて。今回のミスタージェントルマンコラボも、このサイズ感で製作することになりました」
今回のコラボレーションメガネクロスは、30cmx30cm。
『MetropolitanCROSSbottle』にしては小さいこの四角形の中に、『Mr.Gentleman EYEWEAR』ならではの要素がぎゅっと詰まっている。
『Mr.Gentleman EYEWEAR』のデザインコンセプトは、「憧れを生み出す物」だ。展開されるメガネやサングラスもまた、高根氏が幼少期から影響を受け「憧れ」てきたミュージシャンや俳優、映画、音楽などにインスパイアされてデザインされており、時代に左右されない多様なアイテムが揃う。
今回の10周年記念メガネクロスで表現されているのは、ブランドを語る上では避けられない、高根氏自身の「憧れ」の象徴である。
ファンであるカート・コバーン。そして、愛車のマスタング……。
マスタングの車体に描かれているのは、10周年の「10」。大胆な線とポップな色使いには、大人の遊び心を感じる。
『MetropolitanCROSSbottle』のGUSSY氏は、『Mr.Gentleman EYEWEAR』が大好きだと話す。
「広島県のオプティカルストア〈SENSE〉のオーナーでありながら、自分のブランドを作った高根さん。コロナ禍のこの数年にも新作をバンバン出していて、その攻める姿勢を尊敬するし、共感もしていました。恐れ多いですがセンスが合うな〜と思うし、ずっと話していられる。これからも追いかけつつ、同じ目線で話せる自分であれたらいいですね」
GUSSY氏も「憧れ」る、『Mr.Gentleman EYEWEAR』デザイナー高根俊之氏。
『Mr.Gentleman EYEWEAR』をとおして『MetropolitanCROSSbottle』を、そして『MetropolitanCROSSbottle』をとおして『Mr.Gentleman EYEWEAR』を知ってもらえたらいいと、GUSSY氏は今作について話していた。
これまで知らなかった素敵なものに出会うきっかけとなるもの……。今回のメガネクロスもまた、新しい「憧れを生み出す物」なのかもしれない。
ジャカルタ出身のアーティストSUMMER
最後になってしまったが、デザインを手がけたアーティストの話をしよう。
今作のデザインは、ジャカルタ出身のアーティストSUMMER(サマー)によるものだ。
2021年の夏、GUSSY氏がインスタグラムで見つけたことをきっかけに、SUMMER氏は『MetropolitanCROSSbottle』とのコラボを始めた。
当時誰も目をつけていなかった海外のアーティストを引き込んだというところに、GUSSY氏のセンスの良さと行動力を感じる。
30cm角のアイテムを『MetropolitanCROSSbottle』が発表した背景に、このアーティストの存在は大きい。
「アートによっては大きくないと見栄えのしないものがあります。絵画をそのままプリントすると尚更。だけどSUMMERのデザインは、小さくても…むしろ小さいからこそ可愛いと思える魅力があった。だからこそ、ブランド立ち上げ7年目にして初めて30cm角に挑戦してみる気持ちになれたんです」
独特の色使いに、伸び伸びとした線。今作もまたSUMMER氏の世界観がぎゅっと詰まった30cmx30cmに仕上がっているようだ。
『MetropolitanCROSSbottle』と『Mr.Gentleman EYEWEAR』、そしてSUMMER氏が表現する新しいメガネクロス。
『Mr.Gentleman EYEWEAR』10周年を記念したこのアイテムは、「磨く」という行為と「憧れ」という素敵な感情で、私たちを次なる素晴らしい10年へと連れて行ってくれるだろう。
▶︎LEGEND / Mr.Gentleman Eyewear(めがね拭き・メガネ拭き)
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山田ルーナ - 文