ジョイエブリタイム株式会社

まだ出会ったことのない、メガネの新しい感動。Akoni Eyewear

まだ出会ったことのない、メガネの新しい感動。Akoni Eyewear

2023/02/20

このFEATUREでも、これまで何度かに分けてご紹介している スイスのアイウェアブランド「AKONI (アコニ)」。今回はそのプロダクトの美しさについて、もう一歩踏み込んでご紹介したい。その美しさは、きっと多くの人がまだ出会ったことのない、メガネの新しい感動だ。やや主観の混ざった内容になるが、「AKONI」に触れたことがある方には共感をいただければ、そして触れたことがない方には、実際に見てみたいと思っていただければ嬉しい。

ブランドの理念と、それを支えるメイドインジャパンの技術

プロダクトを実際に手に取る前に、「AKONI」が掲げる理念に触れておきたい。

 

「DITA(ディータ)」の創業者でもある「AKONI」の二人のデザイナー、ジェフ・ソロリオ(Jeff Solorio)とジョン・ジュニパー(John Juniper)。彼らが目標とするのは、「知的なデザインと真のラグジュアリー感」だ。デザイン、素材、仕上げ、機能性など あらゆる面に高い水準で向き合った芸術性の高いプロダクトは、業界人からも高い評価を得ている。

 

そんな理念のもと作られるアイウェアは、アイウェアというカテゴリーを超えた美しさをもっている。以前の記事「AKONIという逸品 - 全てを超えて受け継がれていくもの」から、一部引用したい。

 

それはもはや、アイウェアという枠を超えた“逸品”である。ずっと受け継いでいけるような、タイムレスで、プライスレスな美しさ。〈AKONI〉が提案するのは、そんなアイウェアを超えた価値なのだ。

 

後ほど詳しくご紹介するが、確かに「AKONI」のメガネはプライスレスでタイムレスだ。そしてその存在感を支えているのは、メイドインジャパンの確かな技術に他ならない。精巧な金型、滑らかなカッティング、寸分のズレもない塗装……。日本の職人の手しごとが、彼らの理念を、とてつもなく高い理想を、現実のものとしているのだ。

誰も真似できない 玄人受けする細部

さて、確固たる信念のもと妥協なきメガネ作りを行なっている「AKONI」だが、それでは実際に、他と何が異なるのか?ここからは実際にプロダクトを眺めつつ、細部をご紹介していきたい。

 

私が「AKONI」のアイウェアに触れてまず感じたのは、それがあまりにも完璧だということだ。変な言い方だが、作られたものという雰囲気ではない。そのままのかたちで生み出されたような、完成された佇まいをしている。

 

かの有名な芸術家ミケランジェロが、自身の彫刻について「全て大理石の塊の中には予め像が内包されていて、彫刻家の仕事はそれを発見することだ」と表現したように、「AKONI」の美しいアイウェアもまた、予めそこにあったものを拾い出したような完璧さがあるのだ。

だからかえって、その凄さには派手さがない。当たり前のようにそこにあり、控えめで、静かだ。きっとアイウェアに精通している人の方が、あっと驚くのだろう。プロであればあるほど、その静けさの裏に隠された圧倒的な技術や工程数に、頭がクラクラとしてくるはずだ。

 

いくつものカッティングが入っているのに、触り心地の滑らかなリム。
植物が描くラインのように美しい、テンプルのくびれ。
蝶番の曲線、わざわざ別で取り付けられるモダンパーツ。
そして、少しもはみ出すことのない完璧な塗装。

 

見れば見るほど、どうしてこんなことができるのか?不思議で仕方なくなってくる。
だけどきっと「AKONI」は、そんなこと気がつかれなくてもいいのだ。それがただ美しいということが、そのまま伝われば。

 

けれどもそんな純粋な感動を生むことが、実は一番難しい。それを分かっているからこそ、人は(特にアイウェア業界人は)「AKONI」を手に取り、感嘆のため息をついてしまうのだと思う。

心に沁み込むアイウェア

私はアイウェア業界人ではないので、「AKONI」の美しさに対してむしろ純粋に感動できた方だと思う。だからこの感動をより正確に伝えるために、一度メガネとは別のもので例え話を試みたい。

 

個人的な話になるが 私はインテリアが’好きで、部屋に置くための物を少しずつ集めている。特にお気に入りは照明だ。Louis Poulsenの「PH5 mini」や「パンテラ ポータブル」、FLOSの「GLO-BALL BASIC 2」や「BRERA」…デザイナーズ照明は、ついつい買い足してしまう。

 

だけど私はこの収集に後悔はなく、むしろ生活を豊かにするアイテムとして、もっともっと集めていきたい気持ちだ。初めてデザイナーズ照明を灯した時の感動を今でも覚えているのだけど、癒されるってこういうことなのだなと私は思った。インテリア好きの方、デザインが好きな方には共感していただけると思うのだが、良いプロダクトって、ただ在るだけで人を癒すような力があるのだ。理由は分からない。ただその計算され尽くしたかたちが、細部まで美しいつくりが、心に沁み込んでくる。

 

そして「AKONI」のアイウェアもまた、そんなデザイナーズプロダクトに通ずる美しさがあるのだ。かけずとも、手元に置いておく… ただそれだけで、心に沁み込み、気持ちを癒してくれるもの。

 

だからこれは「AKONI」の願うところかは分からないが、このアイウェアは、彫刻作品のようにショーケースに飾っておいて、時おり手に取るだけでも、プロダクトとしての十分な効果を発揮するような気がする。そしてそれは、ただの「視力矯正」のためのメガネであったなら、行き着くことのできない境地だ。

自分はこの逸品に見合うのか?

「AKONI」は、派手なマーケティングは行わない。例えば著名人にかけてもらうだとかの、華やかな広告宣伝も無しだ。国際見本市にも出さない。分かる人だけが手に取ればいいと、そういうスタンスでやっている。

 

やや挑戦的な物言いに聞こえるかもしれないが、そういう意味ではお金があるから買えるわけではないのかもしれない。試されるアイウェアと表現したらいいだろうか。「自分にこれを所有する資格があるだろうか?」そう問わずにはいられないのだ。

 

しかし裏を返せば、これを手に取った時、きっと誰もが 見合う自分になろうと意識するはずだ。デザイナーズ照明を集め始めた時、私もちょうどそんなことを思った。

 

この逸品に見合う自分になろう。……そう思わせることで「AKONI」は、あなた自身の価値さえ押し上げてくれるのかもしれない。

視力を良くする道具ではなく、それだけで世界が成り立つ逸品。とりあえずフレームを手元に置いて、アート作品のように時おり眺めるのだっていい。これを読んでいる方は笑うかもしれないが(あるいは「AKONI」を知っている方は頷いているかもしれない)、これは、それだけで価値があるようなメガネなのだ。

 

私が今回お話ししたことは きっと、「AKONI」が届ける感動の ほんの一部分に過ぎない。どうかあなた自身の目で、手で、メガネの新しい感動に出会ってみてほしい。

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▶︎AKONIという逸品 - 全てを超えて受け継がれていくもの
https://joy-every-time.com/blog/detail/blog-63/

▶︎天体に通ずる〈AKONI〉の深い美学と精神。勇敢な先見者たちにちなんだ定番モデルをご紹介
https://joy-every-time.com/blog/detail/blog-68/

 

山田ルーナ - 文

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